プルミエール・コート・ド・ボルドーは、日当たりの良い丘陵が続き、ガロンヌ河に張り出しています。豊かでしっかりとしたその赤ワインは、熟成に向いていますが、若いうちからでも楽しめます。
生まれつき果実味が豊かなワインプルミエール・コート・ド・ボルドーのワインの外観は、黒みがかった濃い赤紫色。繊細で上品な香りには、赤や黒の果実が現われます。味わいは丸く豊満で、口の中を満たしてくれるとても心地よい感覚が広がります。
メルローが主体で、ワインに若いうちから、丸み、厚み、優しさをもたらします。カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランをアッサンブラージュしますが、前者はワインにスパイシーな風味とタンニンの支えを、後者はフィネスと繊細な香りをもたらします。
またわずかな量ですが、マルベックも用いられます。これはしなやかさ、軽やかさ、そして独特の香りをもたらします。
生まれつき果実味が豊かなこのワインは、若いうちから楽しめます。しかし、タンニンのストラクチュアは熟成させることもできます。時が経つと、ジビエやモカ、皮革といった熟成香が現われます。
恵まれた土壌、日当たりの良い土地プルミエール・コート・ド・ボルドーのぶどう畑は、ガロンヌ河の右岸に沿って、ボルドー市から上流のランゴンまで、約60kmにわたり広がっています。
豊富な日照と粘土石灰質または粘土砂礫質の土壌で、注目すべき自然条件に恵まれています。
自然の傾斜で水はけが良く、低い部分は粘土石灰質のような細かい土壌で、斜面を登っていくと小石や砂利などより粗い粒子の土壌となります。
ぶどう樹は、この恵まれた土壌でとても古くローマ時代から植えられていました。港に近いという恩恵を受け、英国や世界に向けて出荷されました。