2015年4月度 頒布会ワイン・レポート 3/3「 シャトー・ルボスク 2010年 」
4月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「 シャトー・ルボスク 2010年 」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
今週は、エリゼ宮(フランス大統領官邸)御用達ワイナリーが造る極上の赤ワイン
シャトー・ルボスク・2010年のレポートをお届けします。
シャトー・ルボスク2010年
AOCメドック/クリュ・ブルジョワ
カベルネ・ソーヴィニョン:62% メルロー:26% カベルネフラン:7% プティヴェルド:5%
名門ラパリュ家が作り出す渾身の赤ワインは是非ご堪能頂きたい逸品です。
シャトー名でもある、「ルボスク」とは「高い場所」という意味を持ち、ジロンド川に面した左岸の丘の上、海抜25mの高さにシャトー・ルボスクは建っています。
太陽の光とともに川からの反射熱で葡萄は完熟し、 高い場所は水捌けに優れるため、ワイン用の葡萄を育てるうえで最高の条件を兼ね備えているといえます。
造り手のジャン・ミッシェル・ラパリュが 「より身近に、美味しいワインを」を
コンセプトに 誠心誠意作りあげた渾身の力作です。
シャトー・ルボスクのワイン畑は早熟で、微細気候(その地域独特の気象条件)を持っています。 葡萄の樹齢30年、新樽比率15-20% 安定感のあるクラシックなスタイルながらもフレッシュで生き生きとした果実味にもあふれたワインです。
クリュ・ブルジョワ
もとは1855年のメドック格付け(1級から5級)に順ずる格付けとして非公式に制定されました。
紆余曲折を経て、2009年からは公式な制度として 新たに始められ、2010年は267のシャトーが認証されています。
黒味の強い、凝縮感あるガーネット。
グラスとワインの接点を見ると、グラデーションはほとんど出ていません。
透明な層が分厚い事から、まだ若い、
それでいてアルコールがのったフルボディ・タイプである事が分かります。
コルクを抜くと 生命力を感じさせる活き活きとした葡萄の香りに心地良い土の香り、
すこし焦がしたトーストのような香ばしい香りが広がります。
このトーストのような香りは、樽からのロースト香がワインに溶け込んだものです。
ワイン全体の香りにアクセントとふくらみを与えています。
この香りは栓を抜いてから20分から2時間ぐらいの間がもっとも強く出ます。
口当たりはなめらかでドライ。 はっきりとした質感をもっています。
酸味は大人しく、甘くない黒蜜のような苦味を伴ったコクが残ります。
口の中でワインを広げていくとタンニンはしっかりしており、
上顎のあたりで”ざらり”とした質感を感じます。
若干、喉に引っかかるようなクセがありますが、
「イガイガ」とか「ギシギシ」といったネガティブな印象ではなく、
心地良い個性として感じる事が出来ます。
余韻は長く、エスプレッソのような苦味が口の中に残ります。
オススメしたい料理との組合せは、 このワイン特有のロースト香と、印象的な質感にあわせてガーリックトースト、 パルミジャーノ・レジャーノ、ミモレットなどのハードチーズを 厚めにスライスしたもの、ハーブの香りをつけた鳥肉や豚肉のローストなどと 一緒に食べたくなる味わいです。
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頒布会
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