2014年8月度 頒布会レポート 2/3 「クロ・サンヴァンサン 2007年」
8月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「 クロ・サン・ヴァンサン 2007年 」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
今週は、ボルドー実力派、サンテミリオン・グラン・クリュ
「クロ・サン・ヴァンサン2007年」をご紹介します。
クロ・サン・ヴァンサン2007年
AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
メルロー:60%
カベルネ・ソーヴィニョン:40%
サンテミリオンはボルドー地方のメドック地区(シャトー・ラフィット、ムートンなどがある)と双璧をなす歴史ある高級赤ワインの産地です。ワインの世界的醸造アドバイザー、ミシェル・ローランによる醸造アドバイスを受けた逸品です。
紫と黒をあわせたようなルビー色。
透明感があり、澄んだ色合い。グラデーションは少なく、
エッジの部分に紫やピンクが見えます。
最初にカシスのような果実の香りもありますが、 支配的なのは湿った土の香り、鉄クギのような鉱物の香り。 胡椒のような刺激的なスパイスの香りはあまり感じられません。どちらかと言うと漢方薬のようなやわらかく甘い、 どこか東洋的な香りがあります。
グラスを回すと甘い果実の香り、カシスの香りがだんだんと広がってきます。
土っぽい香りと合わさって心地よい香り、見事なバランスです。
木をすこし焦がしたような香ばしい香りも出てきました。
一言でまとめると、干し葡萄と焼き芋を合わせたような香りでしょうか。
しなやかな口当たり。
最初に舌先で感じるバランスの良いコクと果実味。
そのあとに、独特の酸味と渋味が感じられます。
熟成した旨みとは違う、柔らかい味わい。
酸味やミネラルもうまくまとまって、全体にふくよかさを持たせています。
土っぽい風味と合わせて根野菜をたくさん使ったラタトゥユがお薦めです。
また、カマンベールやハードタイプのチェダーチーズなどと合わせて 気軽に飲むのもいいと思います。
意外な組合せですが、このワインはキムチ(酸味が穏やかで辛すぎない物)との相性が抜群です。少しおとなしい果実味が、キムチと合わせる事で不思議と活き活きと輝いて、甘味を強く感じられます。この場合は冷蔵庫ですこし冷やして飲むのが、おすすめです。
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頒布会
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