2014年3月度 頒布会ワインレポート3/3 「クロ・ジャクモ 2002年」
3月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「クロ・ジャクモ 2002年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
お届けするワインについて、テイスティングで紹介していきます
今回お届けしたワインは、ボルドーの赤ワイン3種類、
・シャトー・ルボスク 2010年 (AOCメドック)
・シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ 2009年 (AOCボルドー)
・クロ・ジャクモ 2002年 (AOCサン・テ・ミリオン・グランクリュ)
今週は、質実剛健、安定感ある味わい、なめらかな果実味の
「クロジャクモ 2002年」のレポートをお送りいたします
クロ・ジャクモ 2002年
AOCサンテミリオン グラン・クリュ
メルロー:80%
カベルネ・ソーヴィニョン:20%
フルーツの香りはフレッシュと言った感じでは無く、ドライフルーツにしたチェリーやレーズン、プルーン、そして熟成が進んだ香りのなめし皮や、枯葉の香りも開けた時からあります。
温度が上がるにつれ、少し焦がした糖蜜、黒砂糖の香りが感じられるようになってきます。
一口目の味わいは、外観や香りの印象を考えると、熟成が進んではいますが、若々しく感じます。酸味や渋味が強く感じるからでしょうか。そして血液のような鉄っぽい風味があります。それが強すぎると生臭く感じてしまいますが、この風味があることでワインの味わいをより複雑なものにしています。
このような香りはサン・テ・ミリオンの特徴でもあります。
多くは土壌から来るものですが、多かれ少なかれ良くできたサン・テ・ミリオンのワインにはこの香りがあります。
開けてから1時間位経ち、温度が上がるにつれ少々控えめな果実味が前に出てくるので、酸味と渋味とのバランスが取れてきます。 熟成の甘味よりも、梅干や小梅に例えられる旨みを伴なった酸味が特徴的なワインです。 (酸っぱいほどではなく、まろやかな酸味です)
ひょっとすると今が一番美味しく飲める熟成のピークかも知れません。
きれいに熟成していて、非常に滑らかな質感です。ボルドーワインが好きな方だけでなく、ブルゴーニュワインがお好きな方にも、きっとご満足いただける味わいだと思います。
このように熟成が進んだサン・テ・ミリオンに合わせるならお肉の中でも、脂身の無い鴨肉に合わせて。鴨の持つ血液の旨さと、ワインの鉄っぽい風味が良く合います。 鉄っぽい風味に合わせるならレバーもお薦めですが、このワインは濃いタイプではないので、タレよりも塩で焼いたレバーの方がよく合います。
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