★ 今日もつれづれ ハッピー ★ 第1回 「日本酒とのマリアージュ」
はじめまして。池田貴子です。
ご縁をいただき、メルマガに寄稿させていただくことになりました。
宜しくお願い申し上げます。
もうすぐバレンタインですね。
最近は、「バレンタインに意中の彼にチョコを差し上げて告白」というのは、少ないそうです。残念ですね。チョコレートは、昔から恋に効くと言われるぐらい、とってもセクシーな食べ物でもあるのに。
フランス革命前は、ヨーロッパの宮廷では、王侯貴族のレディは、恋人との密会前には、チョコレートを口にして、気分を盛り上げて出かけたそうです。
さて、今まさにそのバレンタインに向けて、最後のつめをしているお仕事がいくつかあります。面白い企画だったので、ちょっとお話をさせていただきます。
その中の一つが、某日本酒メーカーさんとのOEMチョコです。
日本酒に合うチョコレートを探しているというお話を頂いたのは、秋。ご希望は、ミルクチョコレートでした。
当社がライセンス契約をしているブランドの本社、バリーカレボーは、世界で一番大きなチョコレートの原材料メーカーで、スイスで上場しています。
契約ブランドの『カレボー』は、100年という歴史があり、ベルギーのショコラティエの70%が使用する、プロ用のチョコレートブランドです。ゴディバさん、ピエールマルコリーニさん、ノイハウスさんもこのチョコレートをもとに、自社のブランドチョコレートをお作りになっています。
カレボーブランドだけで、アイテム数は約3000種類。全てベルギー産のチョコおよび、チョコ&カカオに付随する商品です。しかも、この3000種類は、常にスクラップドビルドされている中での総数で、入れ替わりも激しいです。
なんといっても世界のチョコレートのリーディングカンパニーなので、チョコレートの研究所があり、常に新しいチョコが発表されます。そして、ヨーロッパで人気が出なかったチョコレートは、どんどん廃盤になっていくので、回転率すごいです。
それだけのアイテム数なので、単純にダークチョコもミルクチョコも400種類以上あると言われています。さすがに全て食べたことはありませんが(笑)
当社で通常扱っているミルクチョコだけでも10種類以上。
ご紹介いただいた日本酒は、とても香りの強い、まるで宝塚のような、艶やかな&超華やかな雰囲気の珍しいものでした。 日本酒がとっても個性的だったので、チョコレートは、ミルクチョコレートらしい癖のない味わいの物が良いと判断し、テイスティングを行い、チョコを3種類まで絞りました。
まず一つ目は、「ベルギーオーガニックミルク」ベルギーの国の認定を受けているオーガニックのチョコレートです。精製された白いお砂糖ではなく、てんさい糖を使ったチョコレートです。実際、精製砂糖に比べ、消化も緩やかで、血糖値の変動も緩やか。そのせいか、お口の中での甘さの広がりも優しく緩やか。癖がないのに、クラッシクな味わいに趣のあるチョコレート。このチョコレートの持つ品格が、華やかな日本酒に違うニュアンスを産むのも面白いと思い選びました。
もう一種は、「ベーシックショコラミルク」。ザ・ミルクチョコレートというような、王道系ミルクチョコレート。しっかりとした甘さと、濃厚なミルクの風味。ミルクチョコレートが好きな方は、まずこれがとっても好きだと思います。オーソドックスな味を、堂々と力強く表現するチョコは、もしかするとこの日本酒にはちょっと強く感じるかもと悩ましい選択でした。テイスティングをされる日本酒メーカーさんには、味の基準になるチョコがあった方がよろしいかとも思い、あえて選ばさせていただきました。
私の中では、これが一番と思ったのが、「ベーシックショコラミルクスムース」です。特別に口溶けにこだわったチョコレートで、口に入れた瞬間に溶け出す、淡雪のようなチョコレートです。優しい上に、味のキレもよく、今回の日本酒の可憐な恋人役を努めてくれるのではと思った組み合わせです。
同じミルクチョコレートでも、使用しているカカオの種類や精製方法、配合、その他の材料、例えば砂糖やミルクなどの種類や配合により、味や風味の違うミルクチョコレートが誕生します。
私はよく「KIKIチョコ」と言いますが、いろんな違いがあるからテイスティング楽しいですよね。
ちなみに日本酒メーカーさんとのOEMチョコは何決まったかは、、、ご想像にお任せします(笑)
楽しい企画に、この日の全てに感謝です!
次回は、よく聞かれることが多い、チョコレートのテイスティングについてお話をしたいと思っています。
目にとめていただき、ありがとうございました。
池田貴子