2013年1月頒布会 シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 85年 マグナムボトル木箱入り
1月度 頒布会ワイン・レポート
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
なんと今回は1985年のシャトー・ラ・ジョンカード赤ラベルを
大容量のマグナムボトルでお届けしました!
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1985年はボルドーで1961年、1982年に続く最良の当り年とされています。
誰もが認める20世紀ベスト5に輝くヴィンテージです!
ワインの質・量共に申し分無く、シャトーの素性の良さが出る古典的なスタイルのワインが多く産出されています。 さらにワインのボトル容量でもっとも美味しく熟成が進むと言われるのが 1500mlのマグナムボトル。
特殊なサイズのボトルは葡萄の出来の良い年にしか生産されず、マグナムボトルである事自体が優良ヴィンテージの証明でもあります。そのため、非常にレアで希少価値の高い、道上きっての秘蔵ワイン。迫力の飲み応えと熟成の風味をお楽しみください。
年末にご家族・ご友人で集まる方も多い事と思いますので、
本来、1月初旬にお届け予定の商品を特別に2012年12月中にお届けさせて頂きました。
Château La Joncarde Red-label 1985
シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 1985年 マグナム1500ml(木箱入)
グラスの中心からエッジにかけて、深い真紅、レンガ色、そして黄色味を帯びたオレンジへと見事なグラデーションを見せています。
グラスの中に、紅葉の微妙な色調の変化を少しずつ詰め込んだような、不思議と温かみを感じさせる色合いです。 若いヴィンテージのジョンカード赤ラベルでは、黒や紫の色素が強くグラスの向こう側が見えない程に濃い色調を湛えていますが、 30年近い時を経て、ワインに透明感をもった輝きが出ています。
引き込まれる程の美しいグラデーションは熟成ワインのみに与えられる勲章です。この外観の美しさ、どことなく出ているはかなさは若いワインには出せるものではありません。
ボトルを開けグラスに注ぐと、辺りに漂う複雑で時に甘さを感じさせる華やかな香り。
香りのボリュームをしっかりと感じます。グラスを回さずに香りを嗅いでみるとハーブとスパイスがあわさった香り。若々しい香りではなく、いずれもドライハーブ、ドライスパイスのような印象です。グラスを回して香りを広げていくと、赤い実の皮のような香りもしてきます。
ドライプルーン、干しイチジクのような甘く熟した香りもあります。
まさに複雑。
2分もすると出汁や醤油の香り、さらに他の香りもでてきました。様々な香りが現れては、徐々に混ざり合っていき、えもいわれぬ熟成香を発しています。
葡萄果汁からは想像もつかない、すり潰したナッツのような香りも感じ取れます。
しっとりとして、なめらかな口当たりです。
酸味が全体に張りをあたえ、しなやかさを持ちあわせたまろやかな味わい。厚みのある柔らかさが心地よさを感じさせます。この感触は熟成ワインならでは。
軽い赤ワインではこの厚みはでませんし、若いワインではこのなめらかさはないです。まさに「ビロード」なんて表現が当てはまるでしょう。しかも1985年産でありながら十分に果実味を感じます。 渋味は細かく果実味の中に溶け込み、果実味の成分が粒として網目にならんでいるところに、渋味が入り込んでいるような感じです。
あくまでもイメージですが、綺麗な霜降り肉の脂身が細かく均等に肉の繊維質の中に散らばっているような感覚です。
渋味は一見突出していませんが、しっかりと存在感を示し強さを発揮しています。 30年近い時を経て、まだまだ美味しく熟成しようというのでしょうか。 30分もすると、果実味のなかによりなめらかな甘旨さがでてきます。若いワインの濃さの中にある果実味とは違い、染み渡るような広がりのある果実味が印象的です。
甘味も単なる甘さではなく、丸みを帯びた甘味と磨かれた甘味が一体となったような。
旨みはかすかながらも、その存在をみせワインの奥深さを醸し出しています。
またこの旨みは、肉料理と出会えば肉汁の旨みとの相乗効果で更なる味わいへ昇華していきます。
飲み終わると、かすかに熱さをともう余韻がさらなる心地良さを感じさせてくれる。その余韻も10秒とやや長め。なめらかさ、果実味が洗練されていながらも、そのパワーを感じる様は、まさに芸術の域に入ってきています。
口にしたときに人々の表情を悦びに変えるワインとは、
まさにこのようなワインの事を言うのでしょう!
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頒布会
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