2012年8月度頒布会ワインレポート 1/3 【ワンランク上のシャブリ・プルミエ・クリュ 2011年】
8月度頒布会ワイン・レポート 1/3
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
シャブリ・プルミエ・クリュ 2011
ドメーヌ・ベルトラン・キャップドヴィーニュ
ラベルはいかにも「シャブリ」らしい、白地にグリーンとゴールドで書かれたクラシックなデザイン。
外観は緑色を帯びた明るいライトイエロー。
黄色味が強く出ていない事から若くてストレートな、果実の味わいをもったタイプであると想像できます。
しかし、粘性がしっかりと出ている事から、ただフルーティーで飲みやすいだけのシャブリとは違い、重厚感の感じられるワインだと分ります。
始めは控えめな香りですが、ゆっくりとグラスを回していくと、レモンのような柑橘系の香り、白い花、シナモン、若いパイナップルを思わせるフレッシュでふくらみある果実香。
豊かなフルーツを連想させる複雑なアロマ。シャルドネという葡萄の特徴が、存分に表現されています。
口に含むと芳醇なアロマがいっぱいに広がります。鼻の穴からではなく、口の中で感じる香りがとても豊かなワインです。 また、キレのある美しい酸味が全体の印象をシャープに引締め、ヴィンテージの若さを感じさせない濃密な果実味が、ただ辛口ですっきり飲みやすいだけの、並級シャブリとの違いを物語っています。
余韻はエレガントで長く、フィニッシュにはこれこそシャブリという、キンメリッジ土壌に由来した質の高いミネラル感、ストレートな果実の旨味を感じることができます。
果実味の膨らみとともに、酸味とミネラルのバランスも良く、金属を溶かし込んだような、なめらかな質感があります。
フルーティーで酸のすっきりとした白ワインは、 6~8℃でよく冷やして飲まれる事が多いのですが、このシャブリ・プルミエ・クリュは、コクのある豊かなアロマをより華やかに感じられるよう 8~10℃前後で召し上がって頂く事をお薦めします。
合わせる料理ですが、シャブリと言えばなんと言っても生牡蠣。フランスの食の文化に触れるという意味でも、ぜひ一度は試して頂きたい組合せです。
樽の香りの強いシャブリよりも、ステンレス発酵により、酸味と果実味を強調したタイプ、つまり今回のようなシャブリの方が、生牡蠣には合います。
フレッシュな酸味と合わせて鮮魚のカルパッチョやマリネ、味わいにしっかりとしたコクもあるので、ソースをかけた魚のムニエル、グラタン、チキンソテーと幅広い料理と合わせられます。 特にきのこや貝類など、特徴的な香りを持った具材との相性は抜群です。シンプルにオイル系のソースやパスタで合わせてみてください。
ワインの格付けが生産畑にまで及ぶ、非常に複雑なブルゴーニュのワイン法。その中でごく一部の高品質な畑にのみ、認められるのが『プルミエ・クリュ(一級畑)』の称号です。
格付けされた村の中でも特に優良な畑を指し、そこから作られるワインは、その畑にしか表れない特有の個性を備えています。(テロワール)プルミエ・クリュのワインはブルゴーニュ全体で、わずか11%しか生産されておらず、選ばれた村にしか存在しません。
※次回はヴィュ・シャトー・ラモット 2008年 500mlのテイスティングレポートをお届けします。
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