2012年5月度頒布会ワイン・レポート 1/3 【シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2000年】
5月度頒布会ワイン・レポート 1/3 【シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2000年】
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
5月度の頒布会はゴールデンウィーク中に 皆様にゆっくりとワインをお楽しみ頂けるよう、 特別に前倒しでお届け致しました。
今回の頒布会では、 シャトー・ラ・ジョンカードの 黒ラベル2000年と赤ラベル1998年。 こちらの2本は今春、レギュラー商品として販売を開始致しました! さらに、サンテミリオン・グランクリュの格付けをもつ クロ・サン・ヴァンサン2007年を加えた、3本セットをお送り致しました。それではテイスティングで、ワインの味わいを見ていきましょう。
今回はシャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル2000年をご紹介します。
ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。
中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく
見えません。
エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、
茶色が出るか出ないか微妙なところです。
色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。
粘性はしっかりと厚みのあるレッグスがみられる事から、
アルコールが十分にのったフルボディーである事が分かります。
スミレの花、ブルベリージャム、熟したプラム。
開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。
グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、
コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・
熟成によってコンポートやローストシュガーのような
甘い香りも出てきています。
時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、
インクのような香りも感じられます。
香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、
全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。
しなやかな口当たりとしっかりしたボリューム感。 酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも 果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。 タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。 まさにこれから飲み頃を迎えるといったところでしょう。
合わせる料理のおすすめは、噛み応えのあるしっかりとした
赤身の肉を濃い目の塩・胡椒で焼き上げたステーキ、
肉団子など、和風中華の濃い目のタレを使った料理、
少しくせのあるシェーブルタイプ(ヤギ乳)や、
ウォッシュタイプのチーズ、
トマトソースにスパイス、ハーブを合わせた料理、
焼き鳥(タレ)、豚の角煮。
濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。
次回の頒布会レポートは「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年」をお届けします。
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