2011年4月度 頒布会ワイン・レポート 2/2「Pearl BLANC story <パール・ブラン・ストーリー> / デュック・ダンリ」
ソムリエの追言
「Pearl BLANC story <パール・ブラン・ストーリー>頒布会ワイン・リポート VOL11-2」※外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。
デュック・ダンリ
透明感のある色合い。
うすい緑に灰色をあわせた淡い麦わら色
青リンゴや洋ナシの香り
やや甘味をともなう リンゴのキャンディー
全てが爽やか。
非常に優しく上品。
口当たりは、スマート。
酸をここちよく伴う果実味
青リンゴの果汁のような旨味。
清涼感をもたらすほのかな苦味
スパークリングワイン特有の、磯の風味に似た酵母(こうぼ)の風味。
舌先に感じる塩味・石灰(せっかい)のような固さを感じるミネラル感。
ここからつながる、ドライさをしっかりと残す余韻。
ただの爽(さわ)やかで終わらず、その存在感を示します。
ラベルに大きく書かれた
「BLANC DE BLANCS ブラン・ド・ブラン」の文字。ワインの名前ではありません。
<ワイン名のDuc 'd Henry =デュック・ダンリよりも上にはっきり書かれている!>
ブラン・ド・ブラン。BLANC ブラン=仏語で「白」
白ブドウだけでつくられた白ワインタイプのスパークリングワイン。
かつてのシャンパーニュでは、黒ブドウが主に使われていたので、白ブドウだけで造ったシャンパーニュは、珍しいということで、付いたスタイル名。
その当時より、およそ100年。今では、すっかり、シャンパーニュ以外のスパークリング・ワインにも使われ、その爽やかで繊細(せんさい)な味・スタイルを表す代名詞になっています。
ところで、このデュック・ダンリは、樽(たる)の風味をつけないステンレスタンクでの製法。黄色の色あいが少ないことや、焦(こ)げた香り、栗の皮などの香りが感じられないことからそのことが判ります。
この造り方も、爽やかさが増すポイント。
そして、特に透明感とその輝きは、見る場所・時間によって、表情が変わります!そう、まるで真珠(しんじゅ)の輝きのようです!
もちろん、スパークリングの特徴の泡。
こちらの連なりもしっかりとあり、その小さな気泡は、ワインの海にできた極小の真珠。 味わいにおいてもです。お洒落の象徴でもあるのに、さりげない存在感がある真珠。
まさに、このデュック・ダンリが持つ、爽やかさと余韻に残る存在感。
日本で、真珠といえば、代表的な色は「白」。
そして「白」は、「はじまり」や「再生」を感じさせる色です。
この季節、この時、ブラン・ド・ブラン の デュック・ダンリが新しいスタートを切るのにオススメの1本。いや、必要な1本! 個人的には、緑が見える場所、できれば外で飲みたい、心地よいスパークリングワインです。そんな、「爽旨」ワインです!