2011年3月度 頒布会ワイン・レポート 1/3「Pure Rose story 紳士と淑女のシャンパーニュ / シャンパーニュ・シャルパンティエ・レゼルヴ」
ソムリエの追言
「紳士と淑女のシャンパーニュ 頒布会ワイン・リポート VOL10-1」
※外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。
■シャルパンティエ・レゼルヴ
淡い黄金色に、オレンジのニュアンス。そこには、熟成(じゅくせい)の風味が。「レゼルヴ 」は、寝かしておいたワインのこと。
香りの中心は熟れたリンゴの蜜(みつ)。ふくよかで果実味が濃く、しかも果実の熟したような旨みがある。これが、この シャルパンティエ・レゼルヴの特徴。
旨みのある果実、本来の 自然な旨みそして、しっかりとしたコクのある味わい。 これこそ、料理とあわせたいシャンパーニュ。苦味とコクなら、ローストした鴨肉に。旨みとミネラルなら 旬を迎えるタケノコ。素材も料理も引き立てあう。
ところで、シャンパーニュは華やかなイメージ。
はるか昔の豪華絢爛(ごうかけんらん)の宮廷時代に一躍人気者になった故でしょうか。
主演・独演があたりまえ。実は、その当時は、甘口だったのです。<かつての公式晩餐会(こうしきばんさんかい)のプロトコールでは、デザートにシャンパーニュを合わせていたほど。>
「女性が飲んで、その美しさを失わないのは、シャンパンだけ!」かのマダム・ポンパドールの名言が、残されたのもこの頃。
時代の流れとともに、移り変わって、主流は辛口へ。その辛口シャンパーニュも今では、いろいろ。果実味が強いタイプ、ドライでさっぱりとしたタイプ、樽(たる)の風味が強いタイプ・・。
しかし、このシャルパンティエ・レゼルヴは、主役が誰かをわきまえている。そのくせ、主演もできる力ある憎いヤツです。料理とであったシャルパンティエ、その巧みな包容力。時に、淑女に例えられる、シャンパーニュ。 シャルパンティエ・レゼルヴは違います。
そう、淑女(しゅくじょ)をエスコートする紳士のようなシャンパーニュ。シャンパーニュで、乾杯!より、シャルパンティエで、料理を、雰囲気を、女性をエスコート!