2020年9月度 頒布会レポート3/3
2020年9月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 1996年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 2002年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
今週は特選ワインセットと選り抜き2本セットより、
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 1996年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 2002年」
のテイスティングレポートをお届けします。
ボルドーAOC
メルロ50% カベルネ・ソーヴィニョン50%
赤ワイン・辛口・フルボディ
■シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1996年をより美味しくお飲み頂くために
できれば1週間程、冷蔵庫に立てておいて頂きたいです。
召し上がる時には抜栓して最低30分、できれば1~2時間以上後に飲んでみてください。
従来の紅白ラベルとは比べ物にならない程、美味しいです。
お肉などと召し上がって頂ければさすがの年輪を感じます。
抜栓して30分以内に飲むと薬っぽい味を感じます。
決して薬を入れているわけではなく、古いワインの場合こうした事があります。
私もステーキを焼いて2日に渡って飲みましたが、抜栓後1時間以上後に飲んだ時に、
「さすがジョンカード!」と感じました。
ブルゴーニュの1本5,000円するような物に比べて、
軽く深く、洗練された味わいを感じました。
ブーケとフランスでは言いますが、味が開くのに美味しいワイン程、時間がかかります。
色合いは熟成の進んだ褐色、レンガ色、
そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。
独特の香りがします。少し蒸れたような香り、そこには果実の爽やかさはなく、
花、それもドライフラワーを感じます。
時折、和食タレ、だしを思わせる香りもあります。
口当たりが非常になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。
そしてこなれた酸味。果実味が酸味と溶け合っている感じです。
タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。
ボルドーAOC
メルロ50% カベルネ・ソーヴィニョン50%
赤ワイン・辛口・フルボディ
ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。
中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。
エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、茶色が出るか出ないか微妙な所です。
色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。
粘性はしっかりと厚みのあるレッグス(グラスを傾けた時に内側を流れる雫の事、脚)
が見られる事からアルコールが十分にのった濃厚フルボディである事が分かります。
スミレの花、土、インク・・・
開栓後すぐはややくぐもった印象、香りがあまり出てこない。
その後、カシス、ブラックベリー、リキュールのような濃い香り、
さらに時間を置くとバニラ香、 カカオの含有率が高いダークチョコレートのような、
香ばしく濃厚な香り。甘みを連想させるニュアンスが強い。
味わいは力強く、タンニンはやや粗い。
しっかりとしたフルボディの辛口。
余韻は長く、ワインを飲み込んだ後で口の中に感じる、
わずかに甘い香ばしさが心地よい。
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