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冷静(的な日常)と(高級への)情熱とのあいだ 

ミシュランガイド 、11年にシカゴ版を追加

 厳選したホテル・レストランを紹介するミシュランガイドにシカゴ版が登場する。

 ミシュランガイド総責任者のジャン・リュック・ナレ氏が発表した。アメリカ中西部の都市としては初めて。「ミシュランガイドシカゴ 2011」が、今年11月に店頭に並ぶ予定。北米ではニューヨークシティ版が2005年11月、サンフランシスコ版がその翌年に発売された。

 シカゴには人気フレンチ「チャーリー・トロッターズ」、創作フレンチ「アリネア」をはじめ、和食、イタリアン、中華など各国のレストランが競っている。ナレ氏は「素晴らしい料理、文化、美、そして革新的な精神で名高いこの都市を、ミシュランガイドに加えることに大きな期待を抱いています」と語った。

 ヨーロッパ人とアメリカ人の調査員が匿名で、既にシカゴに2年間滞在し、レストランとホテルの調査を実施しているという。ミシュランガイドは、23か国を対象に25種類のガイドが発行されている。

2010年7月26日 読売新聞)

日本でも、東京と京都 版がありますね。

この記事を読んで、シカゴへ行ったときのことを思い出しました。

1998年の5月、ソムリエの資格を取ってまだ間もない時期で、高級ワインに憧れていたときでした。

運良く、もしかしたらご褒美的に?、当時の会社より研修旅行への命が下り、米国4都市へ赴いたうちの一つでした。(当時の会社の上司の方々、本当に有難う御座いました。)

 今となっては、分かりませんが、その当時は ブルーノート、ローリー・ザ・プライムリブが人気で、定番のスポットだったはずです。もちろん滞在初日に行って来ました。

 ただ、ブルーノートは、入店の際、たしか自分だけ年齢確認を求められましたっけ。その時もう28歳にも関わらず。

ブルーノートでワインを飲むなんて野暮なことはせず、翌日に向かったところは シカゴ一高い「シグニチュアー 95 th 」 とういう超高層レストランです。

 文字通りの95階です。景色は絶景を通り越してます。高すぎるんです。そんな印象でした。夕暮れ時から入店して、五大湖を望みながら、変わり行く景色に 心奪われる姿の オヤジ4人の姿は、いかほどだったでしょうか。  そう、研修旅行ですから・・・。同じ会社の方とともに行ったわけで、ロマンチックなどかけらも無いわけです。

でも、その方の素晴らしいのは、 私よりも 上の立場の人で、その方のススメで 「せっかく 来たのだから、体験出来る事はしとかなくちゃ!」というで、そんな贅沢なことをしてきたわけです。 

確か、コースを食べたのですが、よく覚えてないのですね。 でも、ワインは覚えてます。 「ドミナス 1986」 。ワイン通なら知る有名どころが関係するワインです。名前も覚えやすいし、ラベルも印象的でした。

当時は、そんな高級カリフォルニアワインを買うことも無かったですし、ましてやレストランで頼むことなど皆無でした。それは、フランス・イタリアに凝っていたこともあるからでした。

また、なかなか 時間を経たカリフォルニアワインに出会うことも少なかった気がします。恐らく、恐らくですよ、比較的値ごろ感があったのでしょう。だから、注文したはずで、それまでの滞在で、この手の高級ワインは頼んでなかったですから・・・。

 やはり、なかなかの美味だったと思いますあぁ、やっぱり、せっかくの機会だから、その地のワインを飲まなきゃ 高級というものも知らなければ なんて 思うハメになりましたっけ。

 おかげで、翌滞在先のニューヨークでは、当時の3大フレンチレストランを3日で3件堪能してきてます。

結果、旅行費用の精算の総額が莫大な請求になってましたっけ。

そんな意味でも、思い出深い地の思い出深い 1本です。

その後は、残念ながら飲むことはありません。今では、かつて赴きのあった絵のラベルも 今では文字だけのスタイリッシュなラベルに変わってます。

そう今は 私も変わっています。憧れだった高級ワインへの思いも、その触れ合いも少なくなりました。

それを忘れさせる、日々の可愛いワイン達に囲まれている。そんな暮らしに浸っています。

シカゴが美食の都市として、注目されるガイドブックの発売記事に ふと 思ったことです。

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