香港のワイン国際展示会 VINEXPOで思ったこと 今更編その3 シャルドネ
今回は、白ワインについてです。
品質上がってますね。ワイン新興国と呼ばれる国々の白ワイン。
特にシャルドネ。その事実を認めざるを得ません。
シャルドネって、どこにでも適応できるブドウとして、世界中にひろがっているんですが、その器用さとは、裏腹に本当に美味しいシャルドネを出しているところって少ない気がします。
いわゆる、ニュートラルな味わいで、時にミネラルの風味を、時に果実味を、時に樽の風味に包まれてと姿を変えて我々の前に現れてはいたのですが、かならず、味わいのどこかに、フランスのブルゴーニュとは違う風味が見えていたはずなんです。
それが・・・。
少ないながらも全ブース立ち寄って白を飲み尽くした南アフリカ共和国。
たしかに、価格の低いレンジは余韻に、独特の、土っぽい苦味を感じます。
しかし、一つ上の、(金額的には2つ上という感じですが)レンジにあがると・・・。
樽発酵したシャルドネが、「どう、私 を見て」とでも言わんばかりに、艶やかな表情を見せてましたっけ。
美味しく飲むためのシャルドネという感じでしたね。
はたまた、チリ。
非常に数多くのワインを出展していて、全部は試せなかったのですが、一つ非常に気にかかるワインがありました。
前情報などなしに、勝手に注いで飲んだワインは、ブルゴーニュでしたね。
(ブラインドだったら間違う? 何百というワインをテイスティングした後だからか? もう一度飲めば 違いが分かる? 今だに、自問してしまいます。)
正直、驚きましたよ。 その後、話を聞けば、やはりというか、ブルゴーニュの造り手がチリに、進出し、作り上げているワインだそうです。
いや~、新興国の赤ワインが、リーズナブルでそこそこの品質を上げていたのはもちろん知ってましたけど、赤ワインで、アレだけ酸がないゆえ、重たく感じるところで、白ワインで上質な物は、難しいだろうと勝手に思っていましたことが恥ずかしいです。
イタリアのシチリアでも赤ワインで非常にエレガントなワインに出会い、熟成が楽しみなワインがありましたっけ。
それと同じで、恐らくは、畑自体が標高の高い涼しいところなのではないかと思います。
ただ、どちらも、すぐに飲んで美味しかったですが、熟成に向いているか、どんな変貌を遂げるかは正直分かりません。
今後が楽しみなワインに出会えたこと 素直に 嬉しく思います。