ボルドーの熟成ワインって?
イギリス市場はボルドーの発展にとって無くてはならない存在でした。
そんな、イギリス人とフランス人にとって、ボルドーのワインは、捉え方が違うというのです。
とくに、熟成の面においてそれが顕著に表れます。
ボルドーワイン熟成の変化は、そのカベルネ・メルローというブドウの特性から、長い期間を経ていきます。
その変化の様は奥深さをたずさえ、複雑さを、旨みを併せ持つ、得も言われぬ 飲み物への昇華です。
イギリス人にとっての味わいとは、この点を特に意識した芳醇で、透明感あるワインで、ワイン単体でその優雅さ「フィネス」を感じながら飲むとされています。(40~50年経たものなどでしょうか。)
一方、フランス人にとっての味わいは、料理のパートナーとして、果実味、タンニンなどがなくならない程度の味わい が好まれ、完全?な熟成をさせることが少ないようです。(10~30年くらいでしょうか。)
ワイン愛好者にとって熟成の極みは、是非体験して欲しいものです。
フランス人好みの熟成、イギリス人好みの熟成どちらも知った上で、ボルドーワインの古酒も楽しんでいただければ幸いです。
ただ、イギリス人好みの熟成を追い求めると、味わい同様財布のボディもみるみる軽やかになっていきますのでご注意を。
赤ワイン AOCコート・ド・ブール
CH.Tayac 1990 cuvee reservee
【香り】
ドライフラワー カカオ、コーヒー など、かぐわしい香りが豊か
徐々に土、腐葉土のような複雑な香りへ変化
【味わい】
しなやかな口当たり 果実味と酸、渋みが心地よいコクをつくっている
タンニンは落ち着きはじめている バランスの良い味わい フルボディの辛口
【オススメ料理】
仔羊のトマト煮込み(デミグラスソースたっぷり)
牛ホホ肉の煮込みにベーコンを入れて
ローストビーフにコクの有るソース
鹿肉や鴨肉などのローストなどにも