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2018年1月度 頒布会レポート2/2「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1988年マグナムボトル」&「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年マグナムボトル」



1月度 頒布会ワイン・レポート 2/2
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1988年 マグナムボトル1500ml」
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年 マグナムボトル1500ml」



MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。

今週は
極上 赤ワインセットの中から、
シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1988年 マグナムボトル1500ml

特選 ワインセットの中から
シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年 マグナムボトル1500ml

のテイスティングレポートをお届けします。

ワインで一番美味しいのがマグナムボトルです。
マグナムは割高ですが、味は割増です!


フランスワインの標準的な、ボトルサイズは750mlであるのに対し、
マグナムサイズは2倍の1500mlの量が入っています。

ワインは、ボトルのまま寝かせておいても、どんどん熟成が進んで、美味しさや香りを変化させていきますが、マグナムボトルで寝かせておくと、このボトル内の熟成がさらに、美味しさをアップさせるといわれています。

この秘密は、マグナムボトルのややずんぐりとした(1500ml)形状にあります。
注ぎ口の大きさが、750mlの標準ボトルとあまり、変わらないのに、胴体部分がどっしりとして、注ぎ口部分の空気に、ワインが触れにくくなり、より安定した熟成作用をもたらします。
深みのある良質で飲み応えのあるワインに仕上がってきます。


シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1988年 マグナムボトル1500ml
ボルドーAOC
メルロー:20% カベルネ・ソーヴィニョン:75% カベルネ・フラン:5%


シャトージョンカード赤ラベル

外観
グラスの中心からエッジにかけて、深い真紅、レンガ色、そして黄色味を帯びたオレンジへと見事なグラデーションを見せています。

グラスの中に、紅葉の微妙な色調の変化を少しずつ詰め込んだような、不思議と温かみを感じさせる色合いです。 若いヴィンテージのジョンカード赤ラベルでは、黒や紫の色素が強くグラスの向こう側が見えない程に濃い色調を湛えていますが、 30年以上の長き年月を経て、ワインに透明感をもった輝きが出ています。

香り
ボトルを開け、グラスに注ぐと、辺りに漂う、複雑で、時に甘さを感じさせる、華やかな香り。香りのボリュームをしっかりと感じます。

グラスを回さずに香りを嗅いで見ると、ハーブとスパイスがあわさった香り。それ以外は、最初にとりづらいですね。スミレやバラのドライフラワーの香りとでも表現しましょうか。 グラスを回して香りを発たせると、赤い実の皮のような、香りがします。 ドライプルーン、干しイチジクのような香りもあります。

とにかく、表現が難しいですね。まさに複雑。
2分もすると、他の香りもでてきます。削り節でしょうか。
このあたりは、いま、すこし、刺激的に感じますが、もう少しすると、出汁や醤油の香りに繋がってくると思います。

あとは余り言い表現ではありませんが、タール のような香りもとれます。
様々な香りが現れては、徐々に混ざり合っていき、えもいわれぬ熟成香を発しています。ナッツのような、香りがそれです。
徐々に甘いキャンディーのような香りも現れてきます。

これらの成分が絡みあってまとまり、一つの芳香をつくっています。その芳香の塊に入りこんでみると、初めて、この香りは 花だ 果実だと 解かる。で、一瞬で、まぎれていく。
そう、これが熟成ワインの香りなのです。

味わい
口当たりが、なめらかです。酸味が張りをあたえ、しなやかさを持ちあわせた、まろやかな味わい。厚みのある柔らかさが、心地よさを感じさせます。この感触は、熟成ワインならではです。軽い赤ワインでは、この厚みはでませんし、若いワインでは、このなめらかさはないです。まさに、ビロードなんて表現が当てはまるでしょう。

30分もすると、果実味のなかに、よりなめらかな甘旨さがでてきます。
若いワインの濃さの中にある果実味とは違い、染み渡るような広がりのある果実味が印象的です。甘味も、単なる甘さではなく、丸みを帯びた甘味と磨かれた甘味が一体となったような。

あくまでイメージですが、上質な砂糖を、煮詰めてカラメル上にしたものを、これまた上質な軟水で味を調えたエキスのような味わいでしょうか。 旨みは、かすかながらも、その存在をみせ、ワインの奥深さを醸し出しています。

より美味しく味わうには
この旨みは、肉料理と出会えば、肉汁の旨みとの相乗効果で、更なる味わいへたどりつけます。マリアージュなる、料理の組み合わせも、このワインにおいては、こだわる理由もうなづけます。


シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年 マグナムボトル1500ml

ボルドーAOC
メルロー:20% カベルネ・ソーヴィニョン:75% カベルネ・フラン:5%


シャトージョンカード赤ラベル


外観
つややかでハリのある外観、中心は赤と黒を3:7で 混ぜ合わせたような濃い色合い。
透明感はなくグラスの向こう側はまったく見えません。

中心からエッジにかけて、赤の割合がだんだんと強くなり、最終的にはこげ茶色へときれいなグラデーションを形成しています。 このこげ茶色がレンガ色になり、やがてオレンジがかってくると、良い熟成を経た、古さの証しです。

香り
コルクを開けてすぐは香りが閉じています。 黒こしょうとすみれの花の香り。
複雑な香りはあまり感じられず、若干インパクトが弱いと感じさせます。

グラスを回していくと徐々に木樽の香りが目立ちはじめます。

味わい
口当たりはなめらか。タンニンがきめ細かく溶け込んでいます。

味の特徴はコクのある酸味。
程よくフルーティーさを残しながらもフレッシュな酸味とは違う、梅干のような熟成感をもった酸味です。

アルコールがしっかり乗ったパワフルな感じを受けますが、それがこの酸味と合わさって違和感なく喉まですっと入ってくる。 後味に苦味がほどよく存在感を主張して心地良いバランスが取れています。

口に含んでから飲み込むまでが流れるようにスムーズで余韻は7秒。
他のヴィンテージと比べると果実感は一番強く感じるのですが、 熟成の甘味をあまり感じません。 液面には透明な層もしっかりと厚く、力強いアルコール感が予想できます。

より美味しく味わうには
ワインだけを飲んでいるとすこし飲み疲れしてまうかもしれません。
まさにペッパーステーキが食べたくなる味です。
牛肉の赤身の旨味、脂に感じる甘味、 肉と合わせるならやっぱりボルドーだと強く思わせる味わいです。 スペアリブや子羊など脂の乗った肉料理との相性は最高です。

また梅肉ソースを使った豚肉料理や鳥肉の香草グリルなど、 臭みを消してさっぱりと食べられる料理にも合わせられます。


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頒布会

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