2016年11月度 頒布会ワイン・レポート 1/3 「クロ・ジャクモ 2002年」
11月度 頒布会ワイン・レポート 1/3
「クロ・ジャクモ 2002年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
11月の頒布会は、
「クロ・ジャクモ 2002年」
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 1995年(木箱入り)」
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 2000年(木箱入り)」
の3本をお届けさせて頂きました。
今週はその中からサンテミリオン・グラン・クリュの赤ワイン「クロ・ジャクモ 2002年」
のテイスティングレポートをお届けいたします。
「クロ・ジャクモ2002年」
AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
メルロー80% / カベルネ・ソーヴィニョン20%
サンテミリオンはボルドー市内から東へ50km離れた小さな町です。
ボルドーでメドックと双璧をなすグラン・ヴァンの名産地ですが、
一方で世界遺産にも登録された、中世の街並みを残した観光名所としても知られています。
地質はほとんどが石灰岩で、 場所によっては粘土質や砂利質の割合が多いところもあります。 これらの地質がブドウ栽培には非常に適しており、 なんとローマ帝国の時代からブドウが栽培されていました。
サンテミリオンは歴史有る高級赤ワインの産地ですが、その中でも、サンテミリオン グラン・クリュ(特別級の意)と名がつく分類は、他との差別化を図って高品質なワイン造りに取り組んできた証でもあります。
グラスの中心は漆黒を感じさせる濃い赤黒。
エッジ部分には、わずかに熟成を示す 茶色がみられます。
錆びた鉄クギのような香りがより強く、印象的に感じられます。
この香りが出ているワインは熟成して複雑な味わいが醸し出され、タンニンは落ち着き、それでいてドライ・・・ 美味しいサンテミリオンの特徴を備えているワインからは、
この香りが出ている事が多いので、 味にも期待がもてそうです。
グラスに注いだ第一印象は・・・ 鉄のような冷たさを感じるワイン。
熟成年数を考えるとタンニンは少し強めですが、イガイガする程ではありません。
控えめな果実味の中でも、味わいの中心はやはり独特の酸味。
高級な梅干に感じるような、旨味あるまろやかな酸味です。
完熟した果実味に心地よい落ち着きを感じ、
タンニンと酸のバランスも上手に整えられています。
じっくりと染みるような静かな旨みが、
飲み手を飽きさせる事なく 最後の一滴まで楽しませてくれます。
ワインの味わいはやや濃い目なので
鰻の蒲焼、ホルモン焼、ビーフシチュー、カレーなど
味が濃い目の料理と合わせる事も出来ます。
▲ページ上部へ
頒布会
|