フランス西部ボルドーと言えば、すぐメドック地方のワインを連想する人が多い中、コート・ド・ブール地区は年々実力をあげており、中でもこと”シャトー・ラ・ジョンカード”はNO.1シャトーとの評判です。
洗練された香りを持つ、エレガントなワイン
コート・ド・ブールのワインの外観は、深みのある黒味がかった紫色で、優美なボディに、小さな黒い果実のコンポートの香り、下草やスパイスのニュアンスも感じられます。
やや重めの熟成向きの赤ワインが特徴で、5年から10年の熟成に向いています。熟成すると、複雑で繊細であると同時に、力強く洗練された香りが現われます。
ワインはメルロが主体ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランも用いられます。カベルネ・ソーヴィニヨンのバランスが増えるにつれ、より熟成によって深みのあるワインとなります。このエレガントなワインは、赤身の肉などに合わせると、特にその個性を発揮します。
恵まれた日照と優れた排水性ブールのぶどう畑は、ボルドー市の北35kmほどのところで、ジロンド河の河口の右岸に広がっています。河の大量の水の流れが斜面の強い日照を和らげます。
土壌は主に粘土石灰質で、その下は多孔性の石の層になっており、優れた自然の排水性を備えています。 メルロは特にこの土壌に適しており、カベルネもこの肥沃な土壌から良質のブドウへと成長します。