★ 今日もつれづれ ハッピー ★ 第9回 「チョコレートで歯周病予防」
前回は、チョコレートをちゃんと選べば、虫歯にならないというお話でした。
その後、お目にかかった方から、「あれ、読んだよ。実は歯周病があるんだけど、それはどう?」なんて、ご質問をいただきました。ありがたいお話で、読んでくださっている方がいるのだと、嬉しくなりました。単純なもので(笑)
えー、答えは、もちろん、大丈夫です!
ということで、単純な私は気をよくして(笑)、本日は、歯周病とチョコレートのお話をさせていただくことに致しました。
歯周病は、歯を支える歯周囲の組織が、歯周病原菌によって破壊されていく感染症です。実は、他国と比べて日本人の発症率は高く、40歳以上の成人の約80%が羅患しているため、国民病とも考えられています。
こんなに多くの人が早くから発症しているなんて、びっくりですよね。
初期には全く自覚症状がないとの話なので、皆様も気づかぬうちに、歯周病菌に忍び寄られている可能性がある、データ数値です。
口の中には菌が沢山あるものなので、菌がある、イコール歯周病になるということではありません。歯周囲の組織ならび、ご本人の全身の健康状態。
生活習慣などが相まって、発病、進行するわけです。
虫歯は、前回お話を致しました、ミュータンス連鎖球菌によって起こる感染症ですが、歯周病はいくつかの細菌が共同体となり、歯周組織に定着して、歯周病をおこします。このために、歯周病予防にと、薬局で消毒薬系や抗菌薬系の薬品が販売されています。
チョコレートには、前回お話をしましたように、抗菌作用があります。
カカオポリフェノールの含有率の高い、ダークチョコレートを食べて、歯周病原菌の繁殖を半減させるのです。もちろんゼロになるとか、歯磨きをしなくても良いということではありませんので、歯磨きはしてくださいね。
さらなる魅力としては、歯周病になってしまった人も、助けてくれる効果があります。 それは、発症してしまった人の、抗酸化力を高めて、炎症に伴う酸化ストレスを軽減させるというものです。
歯周病になると、歯周囲に炎症がおき、さらにそれが、発症者の全身健康に対して、悪影響を与えてきます。ちょっと例えは違いますが、ニキビの化膿、転んだ傷が化膿しても、なんか熱っぽくて調子が悪かったことがあるかと思います。
体のどこが炎症しても、嫌なものですよね。
炎症があると、炎症細胞は、活性酸素を産生させるので、それが細胞のDNA等、人体を酸化により傷つけ、酸化ストレスを与えて、健康を損ねます。
悪循環になってしまうのです。
歯周病を発症し、それにより酸化ストレスを受けて、全身の抵抗力の低下により、さらに歯周病が進行するということです。
これに対し、抗酸化作用の高い、カカオポリフェノールの含有率が高い、ダークチョコレートを食べることにより、酸化ストレスを軽減させるのです。
鶴見大学歯学部の前田先生、岡山大学大学院の友藤先生も、歯周病対策としてのカカオポリフェノールの論文を発表なさっていらっしゃいます。
お二人共、より効果を高めるため、ココアを飲むことをおすすめになっていらっしゃいます。
時間がないときは、ダークチョコレートをいただき、時間があるときは、ちょっと贅沢なホットチョコレートは、いかがでしょうか?
今はまだ寒い季節でもありますので、上質なカカオの香り漂う、一杯のホットチョコレートで、贅沢な朝のひと時は過ごせば、一日幸せな気分が続きそうです(笑)
ココアをプラスした、忙しい朝用の電子レンジを使用した簡単レシピを、
ご参考までにご紹介します。
◆ホットチョコレートココアスペシャル◆
・用意するもの
ダークチョコレート(70%以上)・・・20g
ミルク(できれば乳脂肪分が高いもの)・・・マグカップ1杯(約200cc)
ココアパウダー・・・スプーン2杯
・作り方
1.マグカップに、ダークチョコレートを入れ、約2分加熱します。
2.ミルクを継ぎ足し、かき混ぜ、ミルク温めボタンを押して、再度、電子レンジで加熱
3.最後にココアを追加し、さらにかき混ぜたら完成です。
※もちろん、ミルクパンに1~3の材料を全て入れて、温めてもOKです。
この場合も、5分もあればできますので。
※ココアは、よくある砂糖入りでも大丈夫です。
ダークチョコが苦手な方は、その方が飲みやすいです。
贅沢なひと時を是非★
お目にとめていただき、ありがとうございました。
池田貴子