2013/06/21
「はじめに」
このたびMICHIGAMIワイン・メールマガジンに登場させていただくことになりました小川郷太郎と申します。何卒どうか宜しくお願い申し上げます。
初めてですので、ちょっと自己紹介をさせていただきます。
昭和18年(1943年)静岡市生まれです。
小学校から中学にかけてプロ野球の選手を夢見て、何と大胆にも巨人に入ってキャッチャーを守ることを目指し、雨が降っても槍が降っても毎日練習に励んでいました。でもちょっとやりすぎたのか健康診断に引っかかって、中学時代に野球部退部届を出す羽目になったときには悔しさで涙がぽろぽろ出たのを覚えています。
少年時代の大きな夢が早くも挫折をし、その後心機一転のため励んだのが英語の勉強でした。英語に集中した結果、高校時代にアメリカに留学する機会をつかみ、1961年にアメリカのニューメキシコ州アルブカーキー市にあるValley High School に1年間通いました。
ちょっと余談になりますが、たまたまこの学校の卒業50周年大同窓会が昨年9月下旬に開かれたので、現地に行き、50年前のアメリカの同窓生に会ってきました。
初めてデートした憧れの子もかなり太ってしまっていましたが、当時の面影を目の前の彼女の現実の顔に無理矢理登場させて回顧談をしました。
留学中お世話になったアメリカの家庭の弟や姉にも会って数日間付近を一緒に旅行しました。懐かしいこと限りなかったのですが、それはともかく、アメリカに行った時のさまざまな体験から、将来の仕事として外交官を目指すことになり、東大卒業後外務省に入りました。
外務省に入って、約40年間勤務しましたが、その間8か国、合計23年を海外で過ごしました。
入省後の最初の海外勤務地がフランスでした。
外務省では入省するとまもなく在外研修があります。2年ないし3年海外の大学で勉強し、将来の仕事に備えて語学や任地の事情を勉強します。というなかで、私の研修地がフランスのボルドー大学と決められました。
実は、私は学生時代から柔道をやっておりましたが、1969年にボルドーに行ってから道場を探すと、そこには有名な日本人柔道家の道上伯先生が道場を開いて指導されておりました。
そうなんです。道上伯先生こそ、われらのMICHIGAMIワイン社長の道上雄峰氏のお父上なのです。こうして、柔道と酒が研修生活でも重要な役割を果たしてくれましたが、それは後々の私の外交官の仕事にも随分と役に立ちました。
長い話を大急ぎでしたのも、今回このメルマガで書かせていただくことになった背景を語りたかったからです。 これからしばらくの間、外交官という仕事のこと、フランスでの話、柔道のこと、世界の国々の様子などなどについて感じた面白そうなことをかいつまんで書かせていただこうと思っています。
次回は、外交官を目指した経緯と外務省の面接試験でのちょっと危うい場面に触れたいと思います。
どうぞ、引き続きお付き合いください。
【小川 郷太郎】 現在 |