7月24日の大好評でしたMICHIGAMI ワイン会リポートです! ●外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。 毎回大好評のワイン会が、先週7/24(土)に盛大(せいだい)に行われました。梅雨(つゆ)明けの見当をつけてスケジュールを組んだところばっちり真夏な一日となりました! 準備段階では、猛暑(もうしょ)酷暑(こくしょ)。。。 水を撒(ま)き撒き、屋上を冷やしながらのセッティングでした。その水さえもあっという間に乾く暑さ。 しかし、参加者の皆様の運の強さは晴天だけではありません。さすが高倍率を勝ち抜いた方々。 16時をまわると、なんと急に暑さが和(やわ)らいできたのです。 風もなく、暑さも和らいだ最高のコンディションで乾杯!もちろん、キュベ・ロランです!おいっしぃ~♪皆さん、乾いた喉を潤(うるお)す美味(うま)さに思わず唸(うな)っていらっしゃいました。 さて、ワインと並んで主役の牡蠣(かき)です。もちろん広島から直送しました!フレッシュさを損(そこ)なわないように、氷屋で氷を50キロも買い込んで冷やしてあります。(タクシーで運んだんですよ~。さぞかし運転手さん驚いたでしょうに。) 専属の牡蠣剥(む)き師(し)と参加者の方に間違われるほど黙々(もくもく)と牡蠣を剥くデザイナー&ウェブマスター伊藤。問題はMiho。たどたどしい剥き方に思わず上野樹里ちゃんとTVCM共演中のフィリップ・バトン氏が直々に指導。(なんと全日本フランス人シェフの会の会長で、某番組で鉄人坂井氏に勝った経験をお持ちの方です) さすがプロ。あっという間に、本当に1秒で開けられちゃうんです。 1秒とはいきませんが、Mihoも指導の甲斐(かい)あって随分(ずいぶん)早く剥けるようになりました。おっほっほ。 お料理でなく、牡蠣の剥き方をバトンさんに習うのってある意味かなり贅沢(ぜいたく)ですよね。 開けるのが難しい岩牡蠣(いわがき)は社長が担当しました。ゲストお一人お一人に、丁寧に感謝をこめて剥きました。 | |||||||
ユーモアがあって、お洒落(しゃれ)で綺麗(きれい)なフランソワーズ・モレシャンさんもご夫婦でご出席され、岩牡蠣に舌鼓(したづつみ)を打ちました。 ワインは、今回は夏ということで、南仏のイメージで牡蠣とロゼを主役に合わせてみました。 フレッシュな牡蠣とキンキンに冷えた辛口のロゼ!最高のマリアージュです。シニアソムリエ平野もサービスしながらワイン通な皆さんの質問に答えて、大忙し。 さらに目玉は6リットルのアンペリアルボトルの登場です!しかも2000年という贅沢なヴィンテージを大奮発(だいふんぱつ)いたしました。 まるで樽(たる)から出すように、1杯ごとに栓をひねってグラスに注ぎます。自分で注ぐのも楽しい体験でした。思わず行列ができました。真夏の夜の六本木の屋上で行列。ちょっと面白い風景です。 東京タワーのキャンドルのもと、お話とお酒は弾(はず)み、皆様楽しんでいただけたのが何よりでございました。 参加者の皆様、ありがとうございます。会場にはまるでフランスの社交界(しゃこうかい)と見まごうような エレガントなご婦人と紳士が沢山いらっしゃいました。素敵な皆様に感謝感謝でございます。心より御礼申し上げます。 | |||||||
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当日のワインについては、シニア・ソムリエがご紹介します! この日のワイン会、一番のオススメは シャトー・ラ・ジョンカード 黒ラベル 2000 6リットル そう、通常のワイン 750ml が8本 分です。 ボトルの名前は 「アンペリアル Imperial 」!ちなみにシャンパーニュ地方では 6リットルのボトルを「マチュザレム」と呼びます。 このワインは、そう、飲めるものではありません。 何が違うって、そのボトルの大きさ故の味わいです。 諸説(しょせつ)あるのですが、大きいサイズのボトルの方が熟成(じゅくせい)がゆっくりと進み、味わいがよくなると。 一方で、大きいボトルは、オートメーションでのビン詰めができないので手作業で詰めるため酸素と触れる機会が多く、熟成が早く進むという人もいます。 その味わいを、堪能(たんのう)することは、こういったパーティでもないとなかなか出来ないものです。 さて、味わいの前に、その取り扱いが大事です。今後の参考にご紹介します。 まず、大きな違いは、キャップシールです。ビン口のコルクを覆(おお)っているものです。通常アルミニウムだったり、ビニールです。しかし、この6リットルは風格(ふうかく)ある蝋(ろう) 、シーリングワックスです。 また、これが大きいボトルに合わせて、厚みのあること。4mm位ありますね。なので、社長の道上いわく ソムリエナイフなんかじゃ 無理! とのことで、用意してきたのが、トンカチとクギ抜き。もう、日曜大工の気分です。クギ抜きの反対側の部分、ミノようになってる部分をあてがい、トンカチで壊(こわ)し削(けず)り取っていくいくといった有様(ありさま)です。社長の道上が手馴(てな)れた手つきで、行なっています。 キャップシールが取れたところで次の準備です。 40℃ちかい暑さの中で、赤ワインを提供するため、特に温度に気を配りました。 なにしろ、温度が高すぎれば、ワインの特徴(とくちょう)であるせっかくの香りが変わってしまうんです。ワイン自体が20℃を超えてくると、香りは揮発(きはつ)したアルコールに支配されてしまいます。 もちろん、ぬるい赤ワインなど、飲みづらくてしかたありません。 そのため、この大きなボトルを冷やしました。 ボトルが大きいため、ワインクーラーの氷水につけるなど出来ません。そこで、入っていた木箱の中に 氷をいくらか敷(し)き詰め、ボトルの上からも氷の入った袋を乗せてとにかく20℃以下になるよう冷やしました。 冷やした後、皆様に美味しく飲んでいただけるよう、提供時間の約2時間前に抜栓(ばっせん)しました。ちなみにこの抜栓は、通常通りソムリエナイフで開けました。 もう1点、大きく違うのは注ぎ方です。写真で分かるとおり、ボトルの先に開け閉めできる特別な栓をつけて注(つ)ぎます。 | ||||||||
この栓、他所のワイン販売では知りませんが、道上でこの6リットルをお求め頂ければ、セットでご用意していますので、ご安心を。説明書つきなので、その通りに行なえば大丈夫です! ただ、一つ注意点を。開け閉めできる専用の栓・蛇口(じゃぐち)の部分を、分解(ぶんかい)して一度洗うなりしておいたほうがいいかもしれません。というのも、今回私も初めて取り付けたのですが、そのまま着けると、最初の1~2杯くらいに、小さなコルク片や木屑(きくず)が入ってきたりするのと、木の香りがついてしまってた気がしますので。 さて、肝心(かんじん)の味わいです。 注ぎ始めの頃は、すこし、その木の香りが移っていたのでしょうか、なにか違和感(いわかん)を感じました。その後、すぐにスミレのような花の香り、スパイスの香りが感じられます。もっと複雑(ふくざつ)な香りがでているのでしょうが、屋外でもあり、風もあり、グラスも大きくそれ以外はなかなか採(と)りづらかったですね。 温度は、バッチリでした。ほんの少し、ひんやりとした口当たりで、しなやかさを感じました。酸味とタンニンのバランスのよさが現れています。軽すぎず、重すぎずのコクと苦味を最初に感じます。やや冷えた感じなのに、タンニン分のざらつきを感じないのは、熟成によりタンニンが徐々に細(こま)かく丸くなってきている証拠(しょうこ)です。 2分位して、ほんの少し温度が上がり、空気に触(ふ)れていると、味わいに変化が出てきています。コクのある渋味、苦味のあとに果実の甘さ、旨(うま)さを感じさせる風味が口の中にぱぁっと 広がって 余韻(よいん)に繋(つな)がっていきます。 まさに、この風味、この味わいこそが この6リットルワインの醍醐味(だいごみ)ですね。本格的な熟成へ向かう途中で見せる果実味、コク、旨味のハーモニーのなかで、しっかりとワインの成分が詰まったような感じを覚えました。 時間がたつにつれて、香りも華(はな)やぎ、味わいの旨味もましてきました。こうなってくると、ワイン好きには、もうワインだけで楽しめる味わいです。皆さんが アンコールするのがよく分かります。 フィリップ・バトン氏も絶賛(ぜっさん)していました。後日談(ごじつだん)として、彼のレストランでのパーティに使いたい とのこと。かなり、気に入っていただけたようです。 フィリップ氏からのメッセージの一部です。 Le vin de YUHO san en grande bouteille etait excellent. 「雄峰さんの大ビンのワインは 最高でした。」 口々に 「美味しい」の声が聞こえる中、皆様に満足感を十分に与えて、6リットルのボトルの蛇口からワインの出が細くなり、ついに空になってしまいました。 残念なことに、この時間は永久(えいきゅう)には続きません。しかし、通常のボトルとは、違い、確かにワインの美味しさ、偉大(いだい)さを感じることができる時間が長く続くという意味でも素晴らしい体験でした。 多くのワイン愛好者にこの味わいを体験してほしいと今でも改めて思います。 | ||||||||
さて、今回提供された 他のワインのラインナップ以下の通りです。乾杯(かんぱい)は 定番(ていばん) キュヴェ・ローランで。夏の陽射(ひざ)しににた、コクのある爽(さわ)やかな味わいです。 優しい果実味のプランス・アンリ コニャックをブレンドした シャルルマーニュ のスパークリング2種が続きました。
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白ワインのラインナップは、シャープなシャトーラモット 白 2008 繊細(せんさい)な味わいのシャブリ 2008 、樽(たる)のコクのある風味のヴィニョーブル・ラトゥース キュヴェ・スペシャル L 2007 と豪華(ごうか)3本。 牡蠣との相性で、主役のロゼ シャトー・ラモット ロゼ 2008 、岩牡蠣の濃厚(のうこう)なクリーミーさにもしっかりと合う 塩味のミネラル分が素晴らしかったです。
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もしかしたら 引き立て役になってしまったかもしれませんが、いつもは、主役になれる赤ワイン4種 果実の味わいが印象的(いんしょうてき)なシャトー・ラ・ジョンカード ライト 2007 熟成の風味が際立(きわだ)つシャトー・カントゥルー 2002 コクのあるシャトー・フォントベール 2006 そして、6リットルボトルアンペリアルの年号違い シャトー・ラ・ジョンカード 黒ラベル 2005 で多くの方が飲み比べされていました。 これだけの充実したワインの種類の中で、きっとお気に入りのワインに出会えたと思っていますが、いかがでしたでしょうか。
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