2014年11月度 頒布会テイスティング・レポート 3/3 【シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 2000年】

11月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「 シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 2000年」

MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。

今週は、成熟した赤ワインの旨みと華やかな果実感が同居するまさに「帝王」な
シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 2000年」のテイスティング・レポートをご紹介します。

※今回赤色ラベルの2000年は今回頒布会会員様のみの特別お届け品となりました。
現在赤ラベル2000年は、ユニコーンラベル(白色)にて販売しております。



シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 2000年


ボルドーAOC
カベルネ・ソーヴィニョン:75%
メルロー:20%
カベルネ・フラン:5%

ジョンカード赤ラベル


赤ラベルは、樹齢45~55年の充分に成熟したブドウの木を使用して、カベルネ・ソーヴィニョンの品種のブドウを多く原料に使用しております。

カベルネソーヴィニョン種のブドウは、長期熟成させる程に、味、香りを深めていくことに特長があり、10年以上熟成して、いよいよ飲み頃を迎えるワインとなります。

また、品質へのこだわりとして、特に優れたブドウの収穫年にしか生産を行わないことで、自信を持ったワイン作りを行っています。


【外観】
濃く、美しいガーネット色。

中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく 見えません。 粘性からエキス分の凝縮した、どっしりとしたフルボディーである事が分かります。

エッジにはっきりとしたグラデーションはまだ見られず、 黒ラベルよりも、色合いの変化は少ないです。

10年以上経って、このポテンシャルの高さは「さすが!」の一言。


【香り】
開栓後すぐはスパイスとインクのような香りがありますが、それほど強い香りではなく、柔らかい果実や花の香りはあまり感じられません。

まさにワインが閉じている(香りが立っていない)状態です。

レストランなどではデキャンタージュをして酸化を促し、一気にワインを開かせる(香りを立たせる)場合もありますが、ご家庭でゆっくりワインを楽しまれる場合は、是非ワインの緩やかな変化もお楽しみいただければと思います。

グラスを廻していくと、強いバラの花の香り、徐々に果実の香りも表れてきました。

ダークチェリーの熟した香り。そこにカシスリキュールのような、凝縮した甘いニュアンスも加わります。

さらに時間を置くと、杉の木の香り、複雑なドライフラワーの香りへと変化していきます。 ほんの少し、湿った土のような香りもあります。


口当たりはなめらか。ふくよかでとろりとした、オイリーな質感を持っています。口に含むと全体が膜で覆われるような、肉厚な存在感があります。


【味わい】
酸味がキレイに口の中で広がっていく。
果実味とコクと渋味成分が三位一体となって合わさり、渋味成分のタンニンは、熟成によって細かくなってきています。

甘い香りが出ているにもかかわらず、前半は、果実の甘味をほとんど感じない、舌が乾くようなドライな印象を受けます。香りと味わいのギャップがかなり大きいです。

時間の経過とともに、果実の甘味と、旨味がでてきて心地よい風味が続きます。厚みと深みをうかがわせる余韻も力強く、質の高いワインであることがわかります。

後半は果実の甘さと旨さが、味わいの中心になっています。 ミネラルの苦味もアクセントになっている。 不思議な重厚感をもったワインと言えます。


【料理】
脂がのったリブロースやサーロイン、肉の脂の旨味に合わせるのに、ぴったりの味わいです。

そのほかカルボナーラのように、ソースにチーズの風味を加えたもの、煮込み料理、レバー料理など、すこし濃い目の料理にも。 フォアグラや、ホルモン、鶉(うずら)など、素材に、存在感ある肉料理とあいます。

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