1月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 1998年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今回はシャトー・ラ・ジョンカードの最高峰、赤ラベル1995年、1996年、1998年の3本セットをお届けしました。
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シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル3本セット 1995/1996/1998 (木箱入)
今週は1998年をご紹介いたします。
シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル 1998年
ボルドーAOCカベルネ・ソーヴィニョン:75% メルロー:20% カベルネ・フラン:5%
赤ワイン・辛口・フルボディ
【外観】
つややかでハリのある外観、中心は赤と黒を3:7で
混ぜ合わせたような濃い色合い。透明感はなくグラスの向こう側はまったく見えません。中心からエッジにかけて、赤の割合がだんだんと強くなり、最終的にはこげ茶色へときれいなグラデーションを形成しています。
このこげ茶色がレンガ色になり、やがてオレンジがかってくると、良い熟成を経た、古さの証しです。
【香り】
コルクを開けてすぐは香りが閉じています。黒こしょうとすみれの花の香り。
複雑な香りはあまり感じられず、若干インパクトが弱いと感じさせます。
グラスを回していくと徐々に木樽の香りが目立ちはじめ、更に30分から1時間程置いておくと杉の香り、バラのドライフラワーのような香りが豊かに感じられます。
赤ラベルに共通して感じられるべっこう飴のような独特の甘い香りは、このヴィンテージからは強く感じられません。
【味わい】
口当たりはなめらか。タンニンがきめ細かく溶け込んでいます。味の特徴はコクのある酸味。程よくフルーティーさを残しながらもフレッシュな酸味とは違う、梅干のような熟成感をもった酸味です。
アルコールがしっかり乗ったパワフルな感じを受けますが、それがこの酸味と合わさって違和感なく喉まですっと入ってくる。後味に苦味がほどよく存在感を主張して心地良いバランスが取れています。口に含んでから飲み込むまでが流れるようにスムーズで余韻は7秒。
他のヴィンテージと比べると果実感は一番強く感じるのですが、熟成の甘味をあまり感じません。
液面には透明な層もしっかりと厚く、力強いアルコール感が予想できます。
ワインだけを飲んでいるとすこし飲み疲れしてまうかもしれません。まさにペッパーステーキが食べたくなる味です。牛肉の赤身の旨味、脂に感じる甘味、肉と合わせるならやっぱりボルドーだと強く思わせる味わいです。
スペアリブや子羊など脂の乗った肉料理との相性は最高です。また梅肉ソースを使った豚肉料理や鳥肉の香草グリルなど、臭みを消してさっぱりと食べられる料理にも合わせられます。
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