2012年8月度頒布会ワインレポート 3/3 【ヴィュ・シャトー・ラモット2001年 375ml】

2012年8月度頒布会ワイン・レポート 3/3
ヴィュー・シャトー・ラモット2001年 375ml

MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。


ヴィュー・シャトー・ラモット2001年 375ml

ラモット2001年 375ml

キャップシールを切ると、コルクの外側にうっすらとカビが。 良い環境で熟成を経たワインの証が出ています。

グラスに注ぐと、輝きをもった濃いイエロー。 ゴールドに近い色合いをしています。 外観からも味わいの濃厚さを感じさせます。

樽熟成していない辛口ワインでも、 こんなに濃い色が出るのだと、 このワインを開けるたびに感心してしまいます。


ラモット375ml

香り

レモンシロップのような、柑橘系と煮詰めた果実のような香り。 この香りは2008年にも共通して感じられる香りです。

リンゴと洋ナシを合わせたような、 そこに蜂蜜を少し垂らしたような、 複雑な香りがあります。 フレッシュな葡萄の果実や、 ハーブの香りは薄らいでいます。 酵母の香り、セメントのような香りも感じられます。

ソーヴィニヨン・ブランよりも、 セミヨンの個性が前に出てきています。 さらに、この2001年には、 ソーヴィニヨン・グリという補助品種が10%入っています。 香りにはあまり特長が表れていませんが、 白胡椒のようなわずかに舌にぴりっとした刺激が残る感覚、 これがソーヴィニヨン・グリの個性です。


味わい
コクがあり、しっかりとしたボディーを感じます。 果実感は熟成によって落ち着きを見せ、酸味も大人しい。 果実味が豊かな2009年のシャトー・ラモットとは、 まったく異なる味わいに変化しています。

若いヴィンテージに共通して感じられる、 フルーティーな甘みがまったくない、 舌の上が乾くような超辛口です。 10年以上熟成しても美味しくなる白ワインは、 ほんの一握りですが、疲れている印象は受けません。 余計な雑味が洗練され、凝縮感に満ちた味わいです。

余韻は長く続くというより、コクのある力強い後味が、 すっと消えるような感じがあります。 クリームソースのパスタ、ガーリックトースト、 白身魚のハーブ風味のパン粉焼き、サーモンの蒸し焼き、 味噌、醤油を使った和食との相性も抜群です。

ボリュームがしっかりしているので、 鶏肉や豚肉とも合わせられます。

白ワインには珍しく、 前菜からメイン、デザートまでこれ1本で通せてしまう、
まさにオールラウンド・プレイヤーと呼べる1本です。

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