MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
シャトー・デストー2003年
詳しいコメントは動画をどうぞ。
【ボルドー = レディ?】
ふくよかで、酸味がこなれている飲みやすくするための酸味。果実の味わい。甘味をはっきりと感じるのではなく渋味・苦味が引き締める感じ。
渋味・苦味を兼ね備えたスマートさ。果実のあまったるさがでない。凛とした感じ。 ここが、私はボルドーらしい特徴だと思います。
こういうワインを飲むと、ボルドーワインが女性に例えられるのが、なんとなく解かる気がします。女性といっても、レディです。
【有名産地「オー・メドック】
実は、オーメドックは格付けワインの産地。この地区の中にあるのが、ポイヤック、マルゴー、サンジュリアン、サンテステフという4つの村。
高価な価格で取引されているワインのほとんどが、この地区の、上の村にあるシャトーもの。
なにせ、ボルドー格付け1級から5級までの60シャトーある中、55シャトーが上の4つの村からのもの。
その手のワインは、非常に凝縮した造りをしますから、飲んで美味しいと感じるまでには、10年以上の時間を要するものばかり。
「ツンツン(固すぎ、渋すぎ、で愛想がない)」の時期が長い!
【「ツンデレ」から「母なる愛」】
それらに比べたら「オーメドック」と表記しているワインは、親しみ易く、そして風味も柔らかくなるのが早い。
「デレ」になるのが早い!(ちなみに、この「デレ(柔らかで、あまーく感じる状態)」の時期を経験していくと、「熟成」というあの母のような温かさをもつ、愛情ある風味へと変化していく・・・。)
どっちがいいかは、お好みですけど、やっぱり、優しく迎えてくれるほうが、体にも心にもいいに決まってます。(個人的感想です。)
しかも、価格も手ごろであるので・・・。広い産地ですから、全てとは言いませんが、なかなかいいワインを作っている産地です。
ボルドー格付け60シャトーの内、5つは「オーメドック」表記ですから。
今回のシャトー・デストーも ポイヤック村の近く。それなりの気品さをそなえています。ボトル・ラベルも格好つけてますし。
でも、ちょうど「デレ」が始まる時期。気軽にアプローチできるワインになってきています!
シャトー デストー2003年
【外観】
黒みがかったルビー色、かすかに紫色残る
エッジ(縁の部分)にすこし赤・ピンクグラデーションも少な目、まだ、若いワイン強い味わいが予想できます。
【香り】
スミレの香り スパイスの香り 、ブラックペッパーが強い、カベルネ・ソーヴィニョン種の特徴が出ています。
カシスの香り、果実、そのままの香り。
熟しすぎると、甘いリキュールやジャムのように感じ、熟してないと、青っぽい、ピーマンのような香りがあります。
これは、香りのバランスが取れています。味わいとしても、飲みやすいタイプが予想されます。
【味わい】
ふくよかな口あたり 酸味がこなれている、酸っぱいと感じるのではなく飲みやすくするための酸味。
果実の味わい。甘味をはっきりと感じるのではなく渋味・苦味が引き締める感じ。
生のブルーベリーの果汁がイメージできます。
また、果実味の中にミネラル分の鉄分を感じます。鉄分と聞けば、レバーなどいいですね。食べやすい豚レバーをフライにしたものがお薦め。
渋味・苦味を兼ね備えたスマートさ。ここが、私はボルドーらしい特徴だと思います。
ペッパーの香りが強かったにも関わらず、そこまで、タンニン(渋味成分)は目立たない。
落ち着いて、密になっている。全体として、優しい味わいになっている。あくまでボルドーの中では。
ここが、オーメドックという地区の特徴で、風味が柔らかな印象があります。
この風味を活かすには、鶏肉のあぶり焼きがいいです。こげの風味が、赤ワインにあるスパイシーさを引き出し、マッチします。
すこし、上品な印象のあるワインでしたが、あわせる料理は、かしこまる必要ないです。
ボトルのイメージとは、違いますが、日々の食卓に欲しい赤ワイン。
豚肉を甘辛に炒めるときに、ワインを使って調理して、ワインと飲みたいです。
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