2025年1月度 頒布会ワイン・レポート 1/2「スィニアテュール2010年」

2025年1月度 頒布会ワイン・レポート 1/2
スィニアテュール・ドュ・クロ・サンヴァンサン2010年


MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。

1月の頒布会ワインは、こちらをお届けさせて頂いております。

頒布会お届けワイン

極上 赤ワインセット
(月々10,000円)
スィニアテュール2010年
ジョンカード赤ラベル 2000年 木箱入マグナム

頒布会お届けワイン

特選 ワインセット
(月々7,500円)
ジョンカード赤ラベル1998年
ジョンカード赤ラベル2000年
ジョンカード赤ラベル2001年
※リンク先は2006年

をお届けさせて頂きました。

今週は、スィニアテュール・ドュ・クロ・サンヴァンサン2010年のご紹介です。

スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン 2010年

フランス国旗 AOCサンテミリオン グラン・クリュ
メルロー:100%

スィニアテュール2010年

グランクリュの風格!ワイン専門誌

「ワインスペクテーター」90ポイント!

サンテミリオンはボルドー地方のメドック地区(シャトーラフィット、ムートンなどがある)と双璧を成す歴史有る高級赤ワインの産地です。

その中でも、サンテミリオン・グラン・クリュ(特別級の意)と名がつく分類は、他との差別化を図って高品質なワイン造りに取り組んできた証でもあります。

通常のサンテミリオンとは別格視されています。

スィニアテュールはフランス国会議事堂、上院議員レストラン、ボルドー市庁舎御用達の逸品。

世界的な醸造アドバイスの権威、ミシェル・ローランも愛飲。

成田空港内エールフランス航空ファーストクラス、ビジネスクラスラウンジにも採用された実績のあるワインです。

スニィアテュール・ドュ・クロ・サンヴァンサン

外観

ワインに透明感をもった輝きが出ています。

引き込まれる程の美しいグラデーションは熟成ワインのみに与えられる勲章です。この外観の美しさ、どことなく出ているはかなさは若いワインには出せるものではありません。

香り

カシス、ラズベリー。

可愛らしい実をつけたベリー系の果実味から、グラスを回していくとスパイスの香りが支配的になっていきます。

スパイスと言っても胡椒のような尖った香りではなく八角や甘草といった漢方薬に近い柔らかい香り、樽香からくる木の香りもとれます。

さらに時間を置くと松の葉や杉など針葉樹林の清々しい香り、鉛筆の炭素の香り、チョコミントのような爽快感を伴った甘い香りが出てきます。

味わい

なめらかでしっとりとした口当たりなのに、口に含むとどっしりとした重量感が感じられます。

メルローの柔らかい果実味の中に、しっかりとタンニンが溶け込んでいます。

酸味は優しく、全体にふくよかな印象を与えています。

鉄や鉛といった鉱物を感じさせるニュアンスが強く、独特のミネラル感が口の中に広がっていきます。

この辺りの鉄分の要素が、サンテミリオンの地質からくる特徴といえます。

外観から予想した通り、果実味は凝縮しています。良い熟成を経た味わい深さがあります。タンニンは舌先・歯茎でしっかりと感じられます。

一般的にメルローはカベルネ・ソーヴィニョンに比べて果実味が柔らかくタンニンも少ないため、熟成の早い時期から美味しく飲めると言われています。

こちらは2010年ヴィンテージなので今はしっかりと良い熟成を経て非常にまろやかです。

料理

料理に合わせるのであればやはり肉類、牛肉や仔羊肉です。

鉄を感じさせるミネラルから、すこし血が滴るくらいのレアに焼き上げた肉とは最高の相性です。

様々なスパイスをたっぷりとまぶしたロースト・ビーフもいいと思います。

チョコレートと合わせるのであれば、カカオの含有率の高いビターチョコレート。

プラリネ、アーモンドや胡桃をコーティングしたチョコレート。

いずれも、味わいはビターである事が必須条件になります。

スニィアテュール・ドュ・クロ・サンヴァンサン