2023年7月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「シャトー・ルボスク2010年」「シャトー・パレ・カーディナル2016年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週はシャトー・ルボスク2010年、シャトー・パレ・カーディナル2016年のご紹介です。
シャトー名でもある、「ルボスク」とは「高い場所」という意味を持ち、ジロンド川に面した左岸の丘の上、海抜25mの高さにシャトー・ルボスクは建っています。
太陽の光とともに川からの反射熱で葡萄は完熟し、高い場所は水捌けに優れるため、ワイン用の葡萄を育てるうえで最高の条件を兼ね備えているといえます。造り手のジャン・ミッシェル・ラパリュが「より身近に、美味しいワインを」を コンセプトに 誠心誠意作りあげた渾身の力作です!
グラスとワインの接点を見ると、グラデーションはほとんど出ていません。
透明な層が分厚い事から、まだ若く、それでいてアルコールがのったフルボディ・タイプである事が分かります。
このトーストのような香りは、樽からのロースト香がワインに溶け込んだものです。
ワイン全体の香りにアクセントとふくらみを与えています。
この香りは栓を抜いてから20分から2時間ぐらいの間がもっとも強く出ます。
酸味は大人しく、甘くない黒蜜のような苦味を伴ったコクが残ります。
口の中でワインを広げていくとタンニンはしっかりしており、上顎のあたりで”ざらり”とした質感を感じます。
若干、喉に引っかかるようなクセがありますが、「イガイガ」とか「ギシギシ」といったネガティブな印象ではなく、心地良い個性として感じる事が出来ます。
余韻は長く、エスプレッソのような苦味が口の中に残ります。
全米のワイン専門誌「WINE ENTHUSIAST」のジャーナリスト「ロジャー・ボス」92点!
WINE ENTHUSIAST ロジャーボス氏のコメント
「サンテミリオンのカベルネ・ソーヴィニョンがふんだんに使われている為、洗練された骨格を与え、カシスと酸味もしっかりと感じられます。
とても香りが良く、また魅力的な酸味です。」
新しいオーク樽で熟成させたサンテミリオン・グラン・クリュ。
口当たりはミディアムボディで魅力的なしなやかな質感、十分にこなれた酸味、後味にシルクのような滑らかな口当たりが堪能できます。
時間の経過とともに変化を見せるワインです。タンニンは完璧にまとまっています。
もしそう感じた場合は、飲む1~2時間前の開栓をお試しください。