2023年7月度 頒布会ワインレポート 3/3

2023年7月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「シャトー・ロシェール・カロン 2017年」
「ヴィニョーブル・ラトゥース キュヴェ・スペシャルL2015年」


MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。

今週は「シャトー・ロシェール・カロン 2017年」「ヴィニョーブル・ラトゥース キュヴェ・スペシャルL2015年」のご紹介です。

シャトー・ロシェール・カロン2017年

シャトー・ロシェール・カロン2017年

モンターニュ・サンテミリオンAOC
メルロ95% カベルネ・フラン5%

12ヘクタールの粘土質の斜面の畑からメルロー主体で造られるワイン。

グリーン・ハーベストや除葉を実施し、完熟したブドウを区画ごとに手摘みで収穫します。

20-25日の長めの醸しの後、18ヶ月熟成されます。

外観

深いガーネット色。

香り

チェリー、ブラックベリー、熟した果実や、土のような香りのあるレザー、バニラ、プラム

味わい

大胆でしっかりとしたタンニンの苦味とスパイスのバランスが絶妙なフルボディ。

酸味はやや控えめ。とても滑らかで良いボルドーワイン。

料理

鴨のリエット、子羊のカツレツ、パスタ、 豚肉や鴨料理と良く合います。
シャトー・ロシェール・カロン2017年


ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL2015年

ボルドーAOC
ソーヴィニョン・ブラン:60% セミヨン:40%

ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL2015年

樽香豊かな白ワイン
切れ味もしっかりとあるミディアムボディの辛口

外観

ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルLはだいぶ色が濃いです。

鮮やかな黄色を帯び、照り、輝きのある濃い色調といったところでしょうか。

凝縮度の高いブドウを用い、樽発酵、樽熟成などで熟成された高品質な白ワインに見受けられる色合いです。

香り

非常に豊かで華やかな香りがグラスに注いだ瞬間から立ち上がってきます。

色調と同じように、色の濃いフルーツが目に浮かびます。

花の蜜、蜂蜜、よく熟したあんず、マンゴー、カリン等。

温度が上がるにつれさらに香りが上がってきます。

樽由来のバニラの香り。甘い香りだけでなく、ソーヴィニョン・ブランが主体だからでしょうか。

フレッシュなハーブ、ディルやタイムなどとかすかにスパイスの香りも感じられます。

味わい

色、香りと一緒で味わいもボリュームをかなり感じられます。

ただボリュームがあるだけではなくフランスらしいしっかりとした酸味。

それがあるのでただ甘いだけではなく、バランスが取れた白ワインだと思います。

しっかりとした果実味からくるワインの甘さ、それを支える樽の風味、苦味、そして酸味。

ボルドーは白ワインの格付はきちんと整備されてはおりませんが、もしきちんと格付が整備されるならばこちらの 「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL」は「グラン・クリュ」クラスの白ワインではないでしょうか。

ボルドーの白ワインの優れているところはミネラル感がしっかりある事ではないでしょうか。

濃い白ワインでここまでしっかりとしたミネラルがある産地は、世界でも珍しいと思います。

料理

魚介の天ぷらやフライ、揚げ物のお料理と一緒にお召し上がり頂きますと、しっかりとした酸味、苦味が脂を切るだけではなく、また食べたい、と言う気持ちにさせてくれ、 ついつい食事が進んでしまう組み合わせだと思います。

ヴィニョーブル・ラトゥース キュヴェ・スペシャルL