2022年12月度 頒布会ワイン・レポート 2/2
「アルゼンチン産 牛肉」
「シャンパーニュ・ジョヴェール・ジラルダン マグナムボトル」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2011年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は「シャンパーニュ・ジョヴェール・ジラルダン マグナムボトル」「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2011年」のテイスティングレポートをお届けします。
成田空港内エールフランス航空ファーストクラス専用ラウンジにて 採用されていたフランスでも特別なシャンパン。
マーテルグループが作ったイチ推し。シンガポール航空のファーストクラスでも取り扱われています。
泡は細かく上品で、金色を背景にして長いネックレスのように上昇し続けます。
味わいはブリオッシュと大麦糖のような旨味。
口当たりは歯切れよく、レモンの風味が感じられます。
生き生きとしているワインで、風味のある新鮮さを伴った非常に鮮やかで強くしっかりとした味わいです。
ブドウはピノ・ノワール60%に、新鮮さと果実味を加えるピノ・ムニエ30%と、香りの良いパンの風味をほのかに感じさせるシャルドネ10%が柔らかさを演出します。
フルートグラスや、フルート型で、やや大きめのグラスをお薦めします。
シャンパーニュがやわらかい泡の質感や喉越しから、 食前酒として相応しいのは周知の事です。
しかし、大手シャンパン・メーカーのブランド戦略も手伝ってか、 日本のホテル・レストランでは 「シャンパン=食前酒」というイメージの押し付けが強すぎるように感じるのです。
私は披露宴などに呼ばれて、乾杯酒にシャンパーニュが出てきて、しかもそれが美味しかったりすると、後はほとんどずっーと最後までシャンパーニュを飲んでいます。
途中、メインデッシュのお肉辺りで赤に替える事もありますが、 デザートの時にはまたシャンパーニュに戻ります。
ヨーロッパ、特にフランスではシャンパーニュは食後酒としても、当たり前に飲まれる事もあります。
シャンパン=食前酒というイメージにとらわれず、 自分なりの美味しい飲み方を見つけてみてはいかがでしょうか?
特に生魚(寿司や刺身)や焼き魚との組み合わせは素晴らしいです。
また、オーブンで焼いた白肉(鶏の胸肉、子牛や豚などの肉)と野菜との組み合わせも美味しくお楽しみ頂けます。
中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。
エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、茶色が出るか出ないか微妙なところです。
色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。
粘性はしっかりと厚みのあるレッグス(グラスを傾けた時のワインの垂れ具合)がみられる事から、 アルコールが十分にのったフルボディである事が分かります。
開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。
グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・
熟成によってコンポートやローストシュガーのような甘い香りも出てきています。
時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、インクのような香りも感じられます。
香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。
酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。
タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。。
こちらの紅白ラベルは抜栓して30~1時間程たってから飲むと更に美味しく、翌日の方が美味しいことも。
濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。