2022年11月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「サンギュリエ・マルベック2019年」
「シャトー・ロシェール・カロン2017年」
「コート・ド・ロシューズ 2014年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は
「サンギュリエ・マルベック2019年」
「シャトー・ロシェール・カロン2017年」
「コート・ド・ロシューズ 2014年」
のテイスティングレポートをお届けします。
サンギュリエ・マルベック2019年
ボルドーAOC
マルベック100%
個性的な品種のマルベック、果皮が厚く「黒ワイン」と呼ばれるほど色が濃く、タンニンも豊富。
他の品種に比べてポリフェノールの含有量がとりわけ多い。
マルベック全体の90%はアルゼンチン産ですが、こちらはボルドー産となります。
生産者はボルドーでも10本の指に入る広大な敷地を持ち、
世界的な醸造アドバイスの権威、
ミシェル・ローラン氏が監修(1986-94年)したシャトー。
外観
濃厚な色調、しっかりとした濃い色合いはマルベックの特徴です。
香り
ブルーベリーの香り、ヴァイオレットの香り
味わい
ミディアムボディ、しっかりとしたタンニン。
心地よい甘みがあり、強めの酸味。果実味がしっかりと濃厚に感じられ、
凝縮感もあるが、肉厚でジューシーさを感じます。
料理
鴨などのジビエ、牛肉、煮込み料理
コート・ド・ロシューズ 2014年
AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
メルロー:65% カベルネ・ソーヴィニョン:25% カベルネ・フラン:15%
歴史有る高級赤ワインの産地、サンテミリオンの特別級グラン・クリュ。
非常に優れたメルロー種を産出する地域のグラン・クリュならではの
高品質な味わいをお楽しみ下さい。
外観
黒みを帯びた紫色。
香り
ブラックベリーやラズベリーの香りに
スパイスのニュアンスや燻製香も感じ取れます。
ドライチェリーを彷彿とさせながら、
タイムやローズマリーなどのハーブの香りも立ち上がります。
スパイスではシナモンなどの印象も。
味わい
口当たりやや強く、アルコールは豊かなボリューム感を持つ。
収斂性はほとんどなく、程よい酸味とのバランスが心地よい。
メルロー主体のスマートかつ豊満な印象は、
これぞまさにサンテミリオンの王道、といった味わい。
料理
肉料理、鰻重、リヨン風クネルソースナンチュア 八つ目鰻のボルドー風 etc.
シャトー・ロシェール・カロン2017年
モンターニュ・サンテミリオンAOC
メルロ95% カベルネ・フラン5%
12ヘクタールの粘土質の斜面の畑からメルロー主体で造られるワイン。
グリーン・ハーベストや除葉を実施し、完熟したブドウを区画ごとに手摘みで収穫します。
20-25日の長めの醸しの後、18ヶ月熟成されます。
外観
深いガーネット色。
香り
チェリー、ブラックベリー、熟した果実や、土のような香りのあるレザー、バニラ、プラム
味わい
大胆でしっかりとしたタンニンの苦味とスパイスのバランスが絶妙なフルボディ。
酸味はやや控えめ。とても滑らかで良いボルドーワイン。
料理
鴨のリエット、子羊のカツレツ、パスタ、
豚肉や鴨料理と良く合います。