2022年7月度頒布会ワインレポート3/3

2022年7月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「ラーム・ドゥ・ローズ2019年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2010年」


MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。

今週はラーム・ドゥ・ローズ2019年シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2010年のテイスティングレポートをお届けします。


当店オリジナルラベルのロゼワイン
ラーム・ドゥ・ローズ 2019年

フランス国旗 ボルドーAOC
メルロー:40% カベルネ・ソーヴィニョン;30% カベルネフラン:30%

ラーム・ドゥ・ローズ 2019年

外観

赤味を帯びた鮮やかなピンク色。非常にクリアーで透明感があり、色彩が強い。

黒ぶどうから色合いと渋味、そして 果実味がしっかりと抽出されていると予想できます。

香り

最初は果実香がおとなしく、白ワインに近いフローラルな 香りがでています。

柑橘系のニュアンスを含んだ白い花の香り、そこから野菜のような少し青っぽい香り、熟す前のトマト、青ピーマン、パプリカ、アスパラガス・・・

濃い緑色をした野菜の香りが中核にあります。

時間が経過 するとさくらんぼ、ゆすら梅のようなやや甘酸っぱい香りも出てきました。

味わい

暑い日にはきりっと冷やして。

爽快な果実味が心地よく、偉大なボルドーの赤ワインを生み出すメルローやカベルネ・ソーヴィニョンから造られているとは到底思えない爽やかな辛口ロゼワインです。

酸味が全体を引き締め、洗練された飲みやすさがあります。

渋味は控え目でおとなしく、ロワールのロゼ・ダンジュのような「ロゼは甘口」というイメージを引っくり返す非常にシャープな口当たりです。

ロゼ独特の粉っぽさというか、まとわりつくような質感がなく、さらっとした中にしっかりとしたミネラルの存在感があり、絶妙のバランスを整えています。

ラーム・ドゥ・ローズの特徴はなんと言ってもこのミネラル感!

料理

ミネラルの塩味が料理との相性を高め、縁の下の力持ち的な役回りを上手に演じているのです。

ボルドーの白では合わせずらい、海老を使った料理や、中華料理全般、炒め物など油をしっかり使う料理との相性は特にお薦めです。

口の中にとどめると、わずかに感じるピリピリとしたスパイシーな刺激が感じられます、この刺激があるから肉料理にも合わせられます、塩味を利かせた肉料理にぴったりです。

ハムとチーズ、刻みキャベツたっぷりのトルティーヤやオープンサンド、フィンガーフード、揚げ物、ブイヤベース、トマトソースの料理、四川料理などなど、とにかく使い勝手いい万能なロゼワインです。

ラーム・ドゥ・ローズ 2019年


シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2010年
フランス国旗 ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネ・ソーヴィニョン:50%

ジョンカード紅白

外観

ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。

中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。

エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、茶色が出るか出ないか微妙なところです。

色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。

粘性はしっかりと厚みのあるレッグス(グラスを傾けた時のワインの垂れ具合)がみられる事から、 アルコールが十分にのったフルボディである事が分かります。

香り

スミレの花、ブルーベリージャム、熟したプラム。

開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。

グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・

熟成によってコンポートやローストシュガーのような甘い香りも出てきています。

時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、インクのような香りも感じられます。

香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、 全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。

味わい

しなやかな口当たりとしっかりしたボリューム感。

酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。

タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。。

こちらの紅白ラベルは抜栓して30~1時間程たってから飲むと更に美味しく、翌日の方が美味しいことも。

料理

合わせる料理のおすすめは、噛み応えのあるしっかりとした赤身の肉を濃い目の塩・胡椒で焼き上げたステーキ、 肉団子など、和風中華の濃い目のタレを使った料理、少しくせのあるシェーブルタイプ(ヤギ乳)や、 ウォッシュタイプのチーズ、トマトソースにスパイス、ハーブを合わせた料理、焼き鳥(タレ)、豚の角煮。

濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。

シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル