2022年7月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「ヴィニョーブル・ラトゥース キュヴェ・スペシャルL2015年」
「シャトー・ラ・ブランヌ2017年」
「シャトー・ラ・ジョンカード白ラベル2018年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
今週は
キュヴェ・スペシャルL2015年、シャトー・ラ・ブランヌ2017年、ジョンカード白ラベル2018年のテイスティングレポートをお届けします。
「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL2015年」
ボルドーAOC
ソーヴィニョン・ブラン:60% セミヨン:40%
樽香豊かな白ワイン
切れ味もしっかりとあるミディアムボディの辛口
鮮やかな黄色を帯び、照り、輝きのある濃い色調といったところでしょうか。
凝縮度の高いブドウを用い、樽発酵、樽熟成などで熟成された 高品質な白ワインに見受けられる色合いです。色調と同じように、色の濃いフルーツが目に浮かびます。
花の蜜、蜂蜜、よく熟したあんず、マンゴー、カリン等。
温度が上がるにつれさらに香りが上がってきます。
樽由来のバニラの香り。甘い香りだけでなく、ソーヴィニョン・ブランが主体だからでしょうか。
フレッシュなハーブ、ディルやタイムなどとかすかにスパイスの香りも感じられます。
ただボリュームがあるだけではなくフランスらしいしっかりとした酸味。
それがあるのでただ甘いだけではなく、バランスが取れた白ワインだと思います。
しっかりとした果実味からくるワインの甘さ、それを支える樽の風味、苦味、そして酸味。
ボルドーは白ワインの格付はきちんと整備されてはおりませんが、 もしきちんと格付が整備されるならばこちらの 「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL」は「グラン・クリュ」クラスの白ワインではないでしょうか。
ボルドーの白ワインの優れているところはミネラル感がしっかりある事ではないでしょうか。
濃い白ワインでここまでしっかりとしたミネラルがある産地は、世界でも珍しいと思います。
バリューボルドーの受賞歴もある、高品質ボルドー赤ワイン。
AOCメドック/クリュ・ブルジョワ甘草、黒胡椒、ナツメグなどのスパイスの香りや クローブやディルのような独特な香りも感じられます。
酸味はやさしく、収斂性はさほど感じないのは 非常にバランスが良いことを証明しています。ミネラル感もあります。
軽やかで飲みやすい中にもしっかりとした渋みもあります。 どなたにでも好まれる大人気赤ワイン。
ほんのりとグラデーション色の変化を感じます。
グラデーションがでてきているというのはワインの凝縮度感は強すぎではないということです。
エッジ(縁)の部分は、紫やピンクが見えます。中心部は黒味が強いです。
赤い果実、ラズベリーやスグリの香り。
果実の香りに混ざってピーマンやしし唐の香りも。
持続性はやや短いですがしっかりと強く香ります。
グラスを回すと、果実の香りから、スミレの花、 スパイスのブラックペッパーの香りへと変化します。香りからも飲みやすさが感じられます。
酸味と果実味を感じるはつらつとした口当たり。
爽やかな果実味を感じます。
味わいの中心は、この果実味。そこに渋味が絶妙にあわさってきています。
酸と果実味、渋味が全体の味わいを引き締めタイトなボディに感じます。
このタイプを飲むと、ボルドー赤ワインのエレガンスさを感じ取れます。
軽すぎず、重すぎず。柔らかく広がるのではなく、張り詰めている感じです、 そのバランスが最高に良いです。
余韻には果実味とほのか~なコクが心地よく残ります。
若々しさに溢れたミディアムボディの辛口。今までボルドーワインを飲みつけていなかった方にも美味しく召し上がって頂けるワインです。
ハム、リエットなどの肉のオードブル、ピザ、グラタンなどのチーズを使った料理, ミートソースパスタ、ベーコンやソーセージ入りのトマトソースパスタ、 ローストビーフ、ステーキなどのシンプルな牛肉料理、 ローストチキンならハーブ、スパイスを詰めたもの。
ソテーでも同様にハーブ、 スパイスを使ったソースと併せて トマトを使った洋風鍋もお薦めです。