2021年8月度 頒布会ワイン・レポート 1/3
「シャトー・ビュイソン・ルドン2016年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1991年」
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
8月の頒布会は、こちらをお届けさせて頂きました。
極上 赤ワインセット |
特選 ワインセット (月々7,500円) ■「ブルゴーニュ・アリゴテ サンジェルマン 2018年」 ■「ラーム・ドゥ・ローズ 2019年」 ■「ジョンカード紅白ラベル2002年」 |
選り抜き ワイン2本セット (月々6,000円) ■「シャトー・レヴィダンス2016年」 ■「プイィ・フュイッセ 2016年」 |
をお届けさせて頂きました。
「シャトー・レヴィダンス2016年」は現在一般販売をしておりません。今回頒布会会員様へ特別お届けさせていただきました。
今週は極上赤ワインセットより、「シャトー・ビュイソン・ルドン2016年」「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1991年」 「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル1998年」の テイスティングレポートをお届けします。
Wine enthusiast のジャーナリスト、ワイン評論家ロジャー・ボスはこのワインに88ポイントの高評価!
伝統的なボルドーのワイン醸造技術を駆使し、オーク樽で熟成させ、 このワインに滑らかさと優雅さをもたらせています。
豊かなタンニンに加え、濃密な黒プラムのフレーバーとジューシーな酸味を持つ木樽熟成ワインです。
ワインのスパイシーさと酸味、渋味がしっかりとして果実味を表現しています。
まろやかなプラムの香りが鼻腔を抜けていきます。
柔らかく落ち着いた味わいのボルドーワイン。タンニンは穏やかに感じます。
ほんの少しオーク樽熟成を感じ、フレッシュで甘いスグリの味わいが素敵な優雅さをもたらせています。
細やかなタンニンとミネラルのフレッシュさが口いっぱいに広がります。
ボルドーAOC
メルロ50% カベルネ・ソーヴィニョン50%
赤ワイン・辛口・フルボディ
■シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1991年をより美味しくお飲み頂くために
できれば1週間程、冷蔵庫に立てておいて頂きたいです。 召し上がる時には抜栓して最低30分、できれば1~2時間以上後に飲んでみてください。
従来の紅白ラベルとは比べ物にならない程、美味しいです。お肉などと召し上がって頂ければさすがの年輪を感じます。
抜栓して30分以内に飲むと薬っぽい味を感じます。
決して薬を入れているわけではなく、古いワインの場合こうした事があります。
私もステーキを焼いて2日に渡って飲みましたが、抜栓後1時間以上後に飲んだ時に、「さすがジョンカード!」と感じました。
ブルゴーニュの1本5,000円するような物に比べて、 軽く深く、洗練された味わいを感じました。
ブーケとフランスでは言いますが、味が開くのに美味しいワイン程、時間がかかります。
このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。
時折、和食タレ、だしを思わせる香りもあります。
タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。
この風味があると赤身の肉にあいます。
この鉄分としっかりした渋味を考えると、合わせる料理はやはり牛肉の脂身が少ないものをシンプルに焼き上げたものが良いかと思います。
素材の味わい、香りといったものに合わせていくことができるのは、まさにワインならでは。 羊肉はもちろん、白身の野鳥のジビエなどの風味とあわせればさらにワインの熟成の風味が合います。
せっかくの熟成ワイン、牛肉以外も合わせてみたいですね。 羊肉のグリル・ローストや思い切ってうずらなどの野鳥や鹿肉など最高でしょうね。
赤身の部分にはその鉄分が合わさり、肉の風味・野性味を強調し、肉を食べていることを実感します。 また、もう少し手軽なローストビーフに肉汁を焦がしてかけて焼き上げたものなど香ばしい風味や肉の甘みのような旨みにワインの旨みが良く合います。
こういった肉料理の旨み・野性味には、熟成したボルドー赤ワインの出番です。
他のお酒では味わえない相性を感じさせてくれます。
お召し上がりの1時間位前に開栓しておくと香りが開き、 コクの風味にまろやかさが増し更に味わい深さをお楽しみいただけます。
濃縮されたコクのあるしっかりした味わいだから抜栓して翌日飲んだ方が美味しいくらいです。
翌々日でも美味しいでしょう。
非常にバランスの取れた品のある味わい深い葡萄酒です。
しっかりした料理と合わせて、ゆっくりと時間をかけて味わいの変化をお楽しみください。
成熟した赤ワインの旨みと華やかな果実感が同居するまさに「帝王!」
エールフランス航空ラウンジ取扱実績もある確かな品質
中心からエッジまで黒味が強く、グラスの向こう側は全く見えません。
エッジ(縁)の部分に、ピンク、赤色が見えます。
グラデーションはほとんど出ておらず、強い味わいであることが予想されます。
葡萄がより完熟した事を示す、リキュールのような濃い香り。
カシスやブラック・ベリーの果実の香りです。
グラスを廻していくと、スミレの香り、後半ブラックペッパーのスパイスの香りも感じられます。
キノコの香りも感じられるのは15年以上のワインならでは。
果実味のコクと渋味成分があわさり、 酸味は目立たないが、味の張りを調えています。
渋味成分のタンニンが非常に豊かで、口に留めると、 歯茎を引き締める収斂性、痺れるような感覚があります。
この部分が余韻にも、スパイシーさとなって現われてきます。
また、舌にミネラルの苦味、鉄分と石灰系の苦味を感じます。
栓を開けてから1時間ほどで、カシスの果実香も強く出て、味わいには何とも言えない甘みが感じられ、 より複雑味が出てきます。
それらと混ざると口の中で何とも言えない甘さ・旨さを感じます。
この濃厚なワインは生ハム、カンパーニュ風塩漬け、赤ワイン煮込み、ブール地区の名物「ボルドー風ヤツメウナギ」に完璧に合うでしょう。
チーズならコンテのようなチーズが凄く合います。
特別なワインですからゆっくりと時間をかけて飲む事が一番です。