2021年7月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェスペシャルL 2016年」
「サンギュリエ・マルベック2019年」
「ice monaco」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は選抜ワイン2本セットより、「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェスペシャルL 2016年」「サンギュリエ・マルベック2019年」の テイスティングレポート、 頒布会会員様全員にプレゼントさせていただきました、「icemonaco」 のご紹介をお届けします。
ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルLはだいぶ色が濃いです。
鮮やかな黄色を帯び、照り、輝きのある濃い色調といったところでしょうか。
凝縮度の高いブドウを用い、樽発酵、樽熟成などで熟成された高品質な白ワインに見受けられる色合いです。
非常に豊かで華やかな香りがグラスに注いだ瞬間から立ち上がってきます。
色調と同じように、色の濃いフルーツが目に浮かびます。
花の蜜、蜂蜜、よく熟したあんず、マンゴー、カリン等。
温度が上がるにつれさらに香りが上がってきます。
樽由来のバニラの香り。甘い香りだけでなく、ソーヴィニョン・ブランが主体だからでしょうか。
フレッシュなハーブ、ディルやタイムなどとかすかにスパイスの香りも感じられます。
色、香りと一緒で味わいもボリュームをかなり感じられます。
ただボリュームがあるだけではなくフランスらしいしっかりとした酸味。
それがあるのでただ甘いだけではなく、バランスが取れた白ワインだと思います。
しっかりとした果実味からくるワインの甘さ、それを支える樽の風味、苦味、そして酸味。
ボルドーは白ワインの格付はきちんと整備されてはおりませんが、もしきちんと格付が整備されるならばこちらの 「ヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャルL」は「グラン・クリュ」クラスの白ワインではないでしょうか。
ボルドーの白ワインの優れているところはミネラル感がしっかりある事ではないでしょうか。
濃い白ワインでここまでしっかりとしたミネラルがある産地は、世界でも珍しいと思います。
魚介の天ぷらやフライ、揚げ物のお料理と一緒にお召し上がり頂きますと、 しっかりとした酸味、苦味が脂を切るだけではなく、また食べたい、と言う気持ちにさせてくれ、 ついつい食事が進んでしまう組み合わせだと思います。
個性的な品種のマルベック、果皮が厚く「黒ワイン」と呼ばれるほど色が濃く、タンニンも豊富。
他の品種に比べてポリフェノールの含有量がとりわけ多い。
マルベック全体の90%はアルゼンチン産ですが、こちらはボルドー産となります。
生産者はボルドーでも10本の指に入る広大な敷地を持ち、 世界的な醸造アドバイスの権威、ミシェル・ローラン氏が監修(1986-94年)したシャトー。
濃厚な色調、しっかりとした濃い色合いはマルベックの特徴です。
ブルーベリーの香り、ヴァイオレットの香り
ミディアムボディ、しっかりとしたタンニン。
心地よい甘みがあり、強めの酸味。果実味がしっかりと濃厚に感じられ、凝縮感もあるが、肉厚でジューシーさを感じます。
鴨などのジビエ、牛肉、煮込み料理