2021年6月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「コート・ド・ロシューズ2014年」
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2017年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は選抜ワイン2本セットより、「コート・ド・ロシューズ2014年」、「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2017年」の テイスティングレポートをお届けします。
歴史有る高級赤ワインの産地、サンテミリオンの特別級グラン・クリュ。
非常に優れたメルロー種を産出する地域のグラン・クリュならではの高品質な味わいをお楽しみ下さい。
黒みを帯びた紫色。
ブラックベリーやラズベリーの香りにスパイスのニュアンスや燻製香も感じ取れます。
ドライチェリーを彷彿とさせながら、 タイムやローズマリーなどのハーブの香りも立ち上がります。
スパイスではシナモンなどの印象も。
口当たりやや強く、アルコールは豊かなボリューム感を持つ。
収斂性はほとんどなく、程よい酸味とのバランスが心地よい。
メルロー主体のスマートかつ豊満な印象は、 これぞまさにサンテミリオンの王道、といった味わい。
肉料理、鰻重、リヨン風クネルソースナンチュア 八つ目鰻のボルドー風 etc.
エッジ(縁)に紫色を強く残す、赤と黒が混ざった色合い。
グラスの向こう側が透けて見えないぐらい濃く、凝縮感をもっている。
透明感は少ない。
開栓後すぐにスミレの花、カシスの香り。
華やかな果実香が心地良く広がります。
グラスを回していくと、だんだんと黒胡椒のようなスパイシーな香りが立ってきます。
時間を置くと更に、プラムのようなよく熟した甘い香り、 ビターチョコレートのようなほろ苦くも香ばしい香りが出てきます。
しなやかな口当たり。しっかりとしたフルボディの辛口。
コク、酸味、渋み、バランスがしっかりと取れている。
タンニンはやや粗めですが、しなやかにこなれた味わいを楽しんでいただける1本です。
若々しい果実味の後に、喉の奥でしっかりとした力強さを感じます。
後味もとても心地良く拡がり、ぎゅうっと凝縮したアロマが鼻腔へと軽やかに抜けていきます。
白ラベルとブドウの配合は同じですが、黒ラベルの方が重いです。
濃縮した味わいのワインには、それに負けない濃厚な味わいの料理がお薦めです。
レバーペーストのパテ、キノコやベーコン入りトマトソースパスタ、ビーフシチュー、 ペッパーステーキなどの牛肉料理も。
焼き鳥のササミ(塩・わさび)、豚肉料理、チーズ、スパイスを使ったコクのあるソースの料理、 スペアリブなどのグリル、仔羊など脂味が多い肉料理など最適です。