2021年5月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ2015年」
「デュック・ダンリ」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は極上赤ワインセット、特選ワインセットより、「シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ2015年」、 「デュックダンリ」の テイスティングレポートをお届けします。
しっかりとしたボルドースタイルと果実味溢れるしなやかさで、バランス良い仕上がり。
シャトー・ドゥ・ラ・リーニュは1874年から現代に至るまで140年以上に渡ってワインを造り続ける由緒あるシャトーです。
グラスにそそいでまず感じられるのは、スミレ、プラム、ロースト・シナモンの香り。
開栓後すぐは香りが控えめな印象ですが、時間の経過とともに華やかなブーケが感じられ、飲み始めから飲み終わりまでの変化も楽しめます。
口当たりは非常に優しく、豊かな果実味が口の中に広がります。
酸味は適度で、タンニンも少なめの柔らかい印象です。
丸みある味わいでメルローらしい、まったりとした感じと 瑞々しいプラムの果実味を併せもった ミディアム・ボディのワインです。
葡萄のブレンド比率は、メルロー:60%、カベルネ・ソーヴィニヨン:30% 、カベルネ・フラン:10%
伝統的なボルドー・ブレンドでありながら、軽やかで飲みやすく、酸味と渋味のバランスが非常によく、まとまっています。
さらりした果実味の中に、酸味・渋味・コクが小気味よくおさまり、開栓後30分ほどで口の中で感じる香りがより華やかに感じられます。
ボルドーワイン初心者から上級者まで、納得のいく味わいではないでしょうか。
はりのある透明感、エッジに緑色を残した淡い麦わら色。
炭酸の存在感を主張する力強い泡立ち。
複雑味を抑えた爽やかな味わいに仕上がっています。
ライムやスウィーティーのようなすみずみずしくフレッシュな青い柑橘類を想像させます。
それから青りんごや洋ナシ。
色合いや香りからも十分に爽やかさが伝わってきます。
時間が経ってワインの温度が上昇してくると、クラッカーの様な乾いた香りも出てきます。
さらさらとスムースにグラスから口へ、心地のよい泡立ちとともに、爽やかな酸味、豊かなミネラル感を乗せて一気に喉元まで流れ込んでいくイメージ。
清涼感をともなうほのかな苦味もあります。
酸味は香りからとれるイメージのままに、スウィーティーや青りんごを絞ったようなフレッシュで果実味に富んだ味わい。
この酸味が後味に感じる心地よい甘味へとつながっていきます。
舌に感じる塩味・石灰のようなミネラル感が、ただの爽やかで終わらず、その存在感を示しています。
余韻に感じるほのかな甘みが全体の印象をさらに爽やかなものへと昇華させています。
甘口スパークリング・ワインにありがちな、しつこい甘さではなく、 飲み込んだ後にわずかに感じる甘い果実味、 清涼感をともなったミントキャンディーのような甘さです。
このデュック・ダンリというスパークリング・ワインは【アイレン】というブドウ品種を100%使用しています。
豊かな果実味と清涼感を感じさせる味わいが、 食前酒だけにとどまらず、様々なシーンに活躍してくれます。
ホタテのカルパッチョやアボカドとエビのサラダなどのオードブルから、 鯛、平目など白身の魚をはじめとする魚介類全般。
ジェノベーゼ・パスタ、豚肉鶏肉の香草パン粉焼きなど 野菜・ハーブとの相性も楽しめます。