2021年5月度 頒布会ワイン・レポート 1/3
「シャトー・ボーリュー2016年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2008年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
5月の頒布会は、こちらをお届けさせて頂きました。
極上 赤ワインセット |
特選 ワインセット (月々7,500円) ■「デュック・ダンリ」 ■「ジョンカード紅白ラベル2008年」 ■「コート・ド・ロシューズ2014年」 |
選り抜き ワイン2本セット (月々6,000円) ■「シャトー・ラモット2019年」 ■「ジョンカード紅白ラベル2008年」 |
をお届けさせて頂きました。
「シャトー・ボーリュー 2016年」、「コート・ド・ロシューズ2014年」 は現在一般販売をしておりません。今回頒布会会員様へ特別お届けさせていただきました。
今週は極上赤ワインセットより、 「シャトー・ボーリュー 2016年」、 「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2008年」の テイスティングレポートをお届けします。
ポムロールAOC
メルロー:80% カベルネフラン:20%
ボルドー右岸地域らしいメルロー種の特徴が表現されたワインです。
家族所有のシャトーはラランド・ド・ポムロールの中心に位置し、秀逸なワインを産出することで有名なネアック村の近くにあります。
赤い果実と無花果、ほんのりビターチョコレートの香りに丸みのある酸と果実味が溶け合って、 しっかりと骨格のあるボリューム感が楽しめ、 時間経過と共にまろやかさが出てきます。
非常に飲みやすく、ブドウ本来の香りを充分に感じることができます。
余韻に少し特徴的な刺激を感じますがこの刺激は好みが分かれるかも知れません。
ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。
中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。
エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、茶色が出るか出ないか微妙なところです。
色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。
粘性はしっかりと厚みのあるレッグス(グラスを傾けた時のワインの垂れ具合)がみられる事から、 アルコールが十分にのったフルボディである事が分かります。
スミレの花、ブルーベリージャム、熟したプラム。
開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。
グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・
熟成によってコンポートやローストシュガーのような甘い香りも出てきています。
時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、インクのような香りも感じられます。
香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、 全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。
しなやかな口当たりとしっかりしたボリューム感。
酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。
タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。
こちらの紅白ラベルは抜栓して30~1時間程たってから飲むと更に美味しく、翌日の方が美味しいことも。
合わせる料理のおすすめは、噛み応えのあるしっかりとした赤身の肉を濃い目の塩・胡椒で焼き上げたステーキ、 肉団子など、和風中華の濃い目のタレを使った料理、少しくせのあるシェーブルタイプ(ヤギ乳)や、 ウォッシュタイプのチーズ、トマトソースにスパイス、ハーブを合わせた料理、焼き鳥(タレ)、豚の角煮。
濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。
【動画】(41)【日本とフランスで異なるワインの温度の話】ノムリエのひとり言~ 【MICHIGAMIワイン】(2分02秒)
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