2020年 9月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「シャブリ・ドメーヌ・ド・ヴォルー 2015年/2017年」
「シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ2015年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は特選ワインセットと選り抜き2本セットより、「シャブリ・ドメーヌ・ド・ヴォルー 2015年/2017年」 「シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ2015年」の テイスティングレポートをお届けします。
ご存知、辛口白ワインの代名詞 シャブリ。
シャブリ(Chablis)地区は、辛口白ワインを代表するワイン産地で、ブルゴーニュで最も北、パリからは200キロ離れているヨンヌ県にあり、シャブリは世界中で大人気のシャルドネというぶどう品種から造られます。
こちらのシャブリ/ドメーヌ・ド・ヴォルーは、ブドウ農家が醸す手作り感満載のこだわりシャブリ。
【外観】
グリーンがかった、明るい黄金色のワインです。
【香り】
香りは強く、白い花のような香りが感じられます。
若いパイナップルを思わせるフレッシュでふくらみのある果実香。
【味わい】
キレが良く綺麗な酸と豊富なミネラル感。
複雑性に富む芳醇なアロマとキレのある美しい酸味が全体の印象をシャープに引き締めており、ただすっきりと飲みやすいだけでない確かな印象を残します。
余韻はエレガントで長く、フィニッシュにはこれぞシャブリ、という質の高い果実の旨みを感じる事ができます。
【料理】
白カビチーズ、鶏料理、牡蠣、パスタ、魚料理全般との相性抜群です。
焼き魚も良いと思います。
しっかりとしたボルドースタイルと果実味
溢れるしなやかさで、バランス良い仕上がり。
シャトー・ドゥ・ラ・リーニュは1874年から現代に至るまで140年以上に渡ってワインを造り続ける由緒あるシャトーです。
【香り】
グラスにそそいでまず感じられるのは、スミレ、プラム、ロースト・シナモンの香り。
開栓後すぐは香りが控えめな印象ですが、時間の経過とともに華やかなブーケが感じられ、飲み始めから飲み終わりまでの変化も楽しめます。
【味わい】
口当たりは非常に優しく、豊かな果実味が口の中に広がります。
酸味は適度で、タンニンも少なめの柔らかい印象です。
丸みある味わいでメルローらしい、まったりとした感じと瑞々しいプラムの果実味を併せもったミディアム・ボディのワインです。
葡萄のブレンド比率は、
メルロー:60%
カベルネ・ソーヴィニヨン:30%
カベルネ・フラン:10%
伝統的なボルドー・ブレンドでありながら、軽やかで飲みやすく、酸味と渋味のバランスが非常によく、まとまっています。
さらりした果実味の中に、酸味・渋味・コクが小気味よくおさまり、開栓後30分ほどで口の中で感じる香りがより華やかに感じられます。
ボルドーワイン初心者から上級者まで、納得のいく味わいではないでしょうか。