5月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「デュック・ダンリ」
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2016年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は特選ワインセットより、
「デュック・ダンリ」
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2016年」
のテイスティングレポートをおおくりします。
【外観】
はりのある透明感、エッジに緑色を残した淡い麦わら色。
炭酸の存在感を主張する力強い泡立ち。
複雑味を抑えた爽やかな味わいに仕上がっています。
【香り】
ライムやスウィーティーのようなすみずみずしくフレッシュな青い柑橘類を想像させます。
それから青りんごや洋ナシ。
色合いや香りからも十分に 爽やかさが伝わってきます。
時間が経ってワインの温度が 上昇してくると、 クラッカーの様な乾いた香りも出てきます。
【味わい】
さらさらとスムースにグラスから口へ、心地のよい泡立ちとともに、
爽やかな酸味、豊かなミネラル感を乗せて一気に喉元まで流れ込んでいくイメージ。
清涼感をともなうほのかな苦味もあります。
酸味は香りからとれるイメージのままに、 スウィーティーや青りんごを絞ったようなフレッシュで果実味に富んだ味わい。
この酸味が後味に感じる心地よい甘味へとつながっていきます。
舌に感じる塩味・石灰のようなミネラル感が、 ただの爽やかで終わらず、その存在感を示しています。
余韻に感じるほのかな甘みが全体の印象をさらに爽やかなものへと昇華させています。
甘口スパークリング・ワインにありがちな、しつこい甘さではなく、 飲み込んだ後にわずかに感じる甘い果実味、 清涼感をともなったミントキャンディーのような甘さです。
このデュック・ダンリというスパークリング・ワインは【アイレン】というブドウ品種を100%使用しています。
豊かな果実味と清涼感を感じさせる味わいが、 食前酒だけにとどまらず、様々なシーンに活躍してくれます。
【料理】
ホタテのカルパッチョやアボカドとエビのサラダなどのオードブルから、
鯛、平目など白身の魚をはじめとする魚介類全般。
ジェノベーゼ・パスタ、豚肉鶏肉の香草パン粉焼きなど 野菜・ハーブとの相性も楽しめます。
【外観】
エッジ(縁)に紫色を強く残す、赤と黒が混ざった色合い。
グラスの向こう側が透けて見えないぐらい濃く、凝縮感をもっている。
透明感は少ない。
【香り】
開栓後すぐにスミレの花、カシスの香り。
華やかな果実香が心地良く広がります。
グラスを回していくと、だんだんと黒胡椒のようなスパイシーな香りが立ってきます。
時間を置くと更に、プラムのようなよく熟した甘い香り、 ビターチョコレートのようなほろ苦くも香ばしい香りが出てきます。
【味わい】
しなやかな口当たり。しっかりとしたフルボディの辛口。
コク、酸味、渋み、バランスがしっかりと取れている。
タンニンはやや粗めですが、しなやかにこなれた味わいを楽しんでいただける1本です。
若々しい果実味の後に、喉の奥でしっかりとした力強さを感じます。
後味もとても心地良く拡がり、ぎゅうっと凝縮したアロマが鼻腔へと軽やかに抜けていきます。
白ラベルとブドウの配合は同じですが、黒ラベルの方が重いです。
【料理】
濃縮した味わいのワインには、それに負けない濃厚な味わいの料理がお薦めです。
レバーペーストのパテ、キノコやベーコン入りトマトソースパスタ、 ビーフシチュー、 ペッパーステーキなどの牛肉料理も。
焼き鳥のササミ(塩・わさび)、豚肉料理、チーズ、スパイスを使ったコクのあるソースの料理、 スペアリブなどのグリル、仔羊など脂味が多い肉料理など最適です。