3月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
シャトー・ボーリュー2014年
シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1996年
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は特選ワインセットより、
「シャトー・ボーリュー2014年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1996年」
のテイスティングレポートをお届けいたします。
ボルドー右岸地域らしいメルロー種の特徴が表現されたワインです。
家族所有のシャトーはラランド・ド・ポムロールの中心に位置し、 秀逸なワインを産出することで有名なネアック村の近くにあります。
赤い果実と無花果、ほんのりビターチョコレートの香りに 丸みのある酸と果実味が溶け合って、 しっかりと骨格のあるボリューム感が楽しめ、 時間経過と共にまろやかさが出てきます。
非常に飲みやすく、ブドウ本来の香りを充分に感じることができます。
余韻に少し特徴的な刺激を感じますがこの刺激は好みが分かれるかも知れません。
できれば1週間程、冷蔵庫に立てておいて頂きたいです。
召し上がる時には抜栓して最低30分、できれば1~2時間以上後に飲んでみてください。
従来の紅白ラベルとは比べ物にならない程、美味しいです。
お肉などと召し上がって頂ければさすがの年輪を感じます。
抜栓して30分以内に飲むと薬っぽい味を感じます。
決して薬を入れているわけではなく、古いワインの場合こうした事があります。
ステーキを焼いて2日に渡って飲みましたが、 抜栓後1時間以上後に飲んだ時に、 「さすがジョンカード!」と感じました。
ブルゴーニュの1本5,000円するような物に比べて、軽く深く、洗練された味わいを感じました。
ブーケとフランスでは言いますが、味が開くのに美味しいワイン程、時間がかかります。
このワインは静かに開けてください。できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。
こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。
樹齢35~45年の成熟した木から、取れたブドウを使用しています。
長期熟成させる程に、ワインに深みのある、 香りと味をもたらすカベルネソーヴィニョン種のブドウと、 短期熟成でも、滑らかさを楽しめるメルロー種のブドウのそれぞれの魅力を引き立たせあうことにより、 5年以上の熟成期間で、お楽しみ頂けるワインです。
紫がかった濃紅。熟したブラックフルーツの香りに、 官能的名スパイスがエキゾチックなエレガンスを与えます。
なめらかなタンニンに、しっかりした酸味が特徴です。
成田空港内エールフランス航空ファーストクラス、ビジネスクラスラウンジにも採用された実績のあるワインです。
【外観】
色合いは熟成の進んだ褐色、レンガ色、
そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。
【香り】
独特の香りがします。少し蒸れたような香り、そこには果実の爽やかさはなく、
花、それもドライフラワーを感じます。
時折、和食タレ、だしを思わせる香りもあります。
【味わい】
口当たりが非常になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。そしてこなれた酸味。
果実味が酸味と溶け合っている感じです。
タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。