2019年 10月度頒布会レポート 1/3



10月度 頒布会ワイン・レポート 1/3
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1991年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2008年」



MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。

10月の頒布会は、こちらをお届けさせて頂きました。

頒布会お届けワイン
極上 赤ワインセット
(月々10,000円)

ジョンカード紅白ラベル1991年
ジョンカード赤ラベル1998年/2000年(木箱入り)


頒布会お届けワイン
特選 ワインセット
(月々7,500円)

■タウラジ・アンティーカリヴィア 2013年
■ボルドー・ド・ラリヴェ・オー・ブリオン 2014年
■サン・ジョセフ ヤニック・アレノ&M.シャプティエ 2013年
頒布会お届けワイン
選り抜き ワイン2本セット
(月々6,000円)

■コート・ド・ロシューズ 2014年
ジョンカード紅白ラベル2008年

をお届けさせて頂きました。

「タウラジ・アンティーカリヴィア 2013年」
「ボルドー・ド・ラリヴェ・オー・ブリオン 2014年」
「サン・ジョセフ ヤニック・アレノ&M.シャプティエ 2013年」
「コート・ド・ロシューズ 2014年」
は、現在一般販売を行っておりません。

今回頒布会会員様へ特別お届けさせていただきました。

今週は
ジョンカード紅白ラベル1991年」、 「ジョンカード紅白ラベル2008年

のテイスティングレポートをお届けいたします。

こちら同じワインですが、ヴィンテージが91年と08年で17年離れており、 味わいの感じ方に違いが出ています。

2本比べて飲んでみるのも面白いかもしれません。


シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1991年

ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネ・ソーヴィニョン:50%

できれば1週間程、冷蔵庫に立てておいて頂きたいです。

召し上がる時には抜栓して最低30分、できれば1~2時間以上後に飲んでみてください。

従来の紅白ラベルとは比べ物にならない程、美味しいです。

お肉などと召し上がって頂ければさすがの年輪を感じます。

抜栓して30分以内に飲むと薬っぽい味を感じます。

決して薬を入れているわけではなく、古いワインの場合こうした事があります。

ステーキを焼いて2日に渡って飲みましたが、 抜栓後1時間以上後に飲んだ時に、 「さすがジョンカード!」と感じました。

ブルゴーニュの1本5,000円するような物に比べて、軽く深く、洗練された味わいを感じました。

ブーケとフランスでは言いますが、味が開くのに美味しいワイン程、時間がかかります。

ジョンカード紅白

このワインは静かに開けてください。できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。

こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。

樹齢35~45年の成熟した木から、取れたブドウを使用しています。

長期熟成させる程に、ワインに深みのある、 香りと味をもたらすカベルネソーヴィニョン種のブドウと、 短期熟成でも、滑らかさを楽しめるメルロー種のブドウのそれぞれの魅力を引き立たせあうことにより、 5年以上の熟成期間で、お楽しみ頂けるワインです。

紫がかった濃紅。熟したブラックフルーツの香りに、官能的名スパイスがエキゾチックなエレガンスを与えます。

なめらかなタンニンに、しっかりした酸味が特徴です。

成田空港内エールフランス航空ファーストクラス、ビジネスクラスラウンジにも 採用された実績のあるワインです。

【外観】
色合いは熟成の進んだ褐色、レンガ色、 そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。

このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。

今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。

【香り】
独特の香りがします。少し蒸れたような香り、そこには果実の爽やかさはなく、 花、それもドライフラワーを感じます。時折、和食タレ、だしを思わせる香りもあります。

【味わい】
口当たりが非常になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。そしてこなれた酸味。

果実味が酸味と溶け合っている感じです。タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。


シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル2008年
フランス国旗 ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネ・ソーヴィニョン:50%

ジョンカード紅白

【外観】
ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。

中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。

エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、 茶色が出るか出ないか微妙なところです。

色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。

粘性はしっかりと厚みのあるレッグス(グラスを傾けた時のワインの垂れ具合)がみられる事から、 アルコールが十分にのったフルボディである事が分かります。

【香り】
スミレの花、ブルーベリージャム、熟したプラム。

開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。

グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・

熟成によってコンポートやローストシュガーのような甘い香りも出てきています。

時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、インクのような香りも感じられます。

香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、 全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。

【味わい】
しなやかな口当たりとしっかりしたボリューム感。

酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。

タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。

こちらの紅白ラベルは抜栓して30~1時間程たってから飲むと更に美味しく、翌日の方が美味しいことも。

【料理】
合わせる料理のおすすめは、噛み応えのあるしっかりとした赤身の肉を濃い目の塩・胡椒で焼き上げたステーキ、 肉団子など、和風中華の濃い目のタレを使った料理、少しくせのあるシェーブルタイプ(ヤギ乳)や、 ウォッシュタイプのチーズ、トマトソースにスパイス、ハーブを合わせた料理、焼き鳥(タレ)、豚の角煮。

濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。