4月度 頒布会ワイン・レポート 2/3
「ヴィュ・シャトー・ラモット・ロゼ2016年」
「シャトー・ラ・ジョンカード2009年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は特選ワインセット、選り抜きワイン2本セットの中から、
「ヴィュ・シャトー・ラモット・ロゼ2016年」
「シャトー・ラ・ジョンカード2009年」
のテイスティングレポートをお届けいたします。
ヴィュ・シャトー・ラモット・ロゼ 2016年
ボルドーAOC
メルロー:40% カベルネ・ソーヴィニョン;30% カベルネフラン:30%
【外観】
赤味を帯びた鮮やかなピンク色。非常にクリアーで透明感があり、色彩が強い。
黒ぶどうから色合いと渋味、そして果実味がしっかりと抽出されていると予想できます。
【香り】
最初は果実香がおとなしく、白ワインに近いフローラルな香りがでています。
柑橘系のニュアンスを含んだ白い花の香り、そこから野菜のような少し青っぽい香り、
熟す前のトマト、青ピーマン、
パプリカ、アスパラガス・・・
濃い緑色をした野菜の香りが中核にあります。
時間が経過
するとさくらんぼ、ゆすら梅のようなやや甘酸っぱい香りも出てきました。
【味わい】
暑い日にはきりっと冷やして。
爽快な果実味が心地よく、偉大なボルドーの赤ワインを生み出す
メルローやカベルネ・ソーヴィニョンから造られているとは到底思えない爽やかな辛口ロゼワインです。
酸味が全体を引き締め、洗練された飲みやすさがあります。
渋味は控え目でおとなしく、ロワールのロゼ・ダンジュのような「ロゼは甘口」というイメージを引っくり返す非常にシャープな口当たりです。
ロゼ独特の粉っぽさというか、まとわりつくような質感がなく、
さらっとした中にしっかりとしたミネラルの存在感があり、絶妙のバランスを整えています。
シャトー・ラモットの特徴はなんと言ってもこのミネラル感!
【料理】
ミネラルの塩味が料理との相性を高め、縁の下の力持ち的な役回りを上手に演じているのです。
ボルドーの白では合わせずらい、海老を使った料理や、中華料理全般、炒め物など油をしっかり使う料理との相性は特にお薦めです。
口の中にとどめると、わずかに感じるピリピリとしたスパイシーな刺激が感じられます、
この刺激があるから肉料理にも合わせられます、塩味を利かせた肉料理にぴったりです。
ハムとチーズ、刻みキャベツたっぷりのトルティーヤやオープンサンド、
フィンガーフード、揚げ物、ブイヤベース、トマトソースの料理、四川料理などなど、とにかく使い勝手いい万能なロゼワインです。
シャトー・ラ・ジョンカード 2009年
ボルドーAOC
メルロー:80% カベルネ・ソーヴィニョン;20%
【外観】
紫と黒をあわせたような色鮮やかなルビー色。
ほんのりとグラデーション色の変化を感じます。
強い味わいのワインは、エッジの手前までほとんど色の変化がありませんがエッジの部分は、紫やピンクが見えます。中心部は黒味が強いです。
【香り】赤い果実、ラズベリーやスグリの香り。
少し、キャンディーのような香りもあります。
グラスを回すと、果実の香りが消え、スミレの花、スパイスのブラックペッパーの香りが出てきます。
香りからも、飲み易さが感じられます。
濃厚な味わいのワインにある果実のジャムやリキュールといった香りは、ありません。
30分くらい時間を置くと香りがさらに強くなります。
【味わい】
酸味と果実味を感じるはつらつとした口当たり。爽やかな果実味を感じます。
味わいの中心は、この果実味。そこに渋味があわさってきています。
酸と果実味、渋味が全体の味わいを引き締めタイトなボディに感じます。
このタイプを飲むと、ボルドー赤ワインのエレガンスさを感じ取れます。
軽すぎず、重すぎず。柔らかく広がるのではなく、張り詰めている感じです。
そのバランスが良いです。
余韻には、果実味とほのかなコクが残ります。
なめらかな美味しさが楽しめるため、今までボルドーワインを飲みつけていなかった方にも、美味しく召し上がって頂けるワインです。
【料理】
比較的濃い目の味付けの料理との相性が良いです。
ハム、リエットなどの肉のオードブル、ピザ、グラタンなどのチーズを使った料理、
ミートソースパスタ、ベーコンやソーセージ入りのトマトソースパスタ ローストビーフ、ステーキなどのシンプルな牛肉料理、ローストチキンならハーブ、スパイスを詰めたもの、ソテーでも同様にハーブ、スパイスを使ったソースと併せて トマトを使った洋風鍋もお薦めです。