シャトー・ラ・ジョンカード 黒ラベル 1998年
熟成しているワインです。
当然、澱(おり)が発生しているはずですので飲む前、最低1日、できるなら1週間程度
ボトルを立たせておくとより美味しく飲めます。
このワインは静かに開けてください。できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。
こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。
ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネソーヴィニョン:50%
黒ラベルは、樹齢35~45年の成熟した木から、取れたブドウを使用しています。
長期熟成させる程に、ワインに深みのある、香りと味をもたらすカベルネソーヴィニョン種のブドウと、短期熟成でも、滑らかさを楽しめるメルロー種のブドウのそれぞれの魅力を引き立たせあうことにより、5年以上の熟成期間で、お楽しみ頂けるワインです。
紫がかった濃紅。
熟したブラックフルーツの香りに、官能的名スパイスがエキゾチックなエレガンスを与えます。
なめらかなタンニンに、しっかりした酸味が特徴です。
【外観】
色合いは黒、赤(というより紅)、そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。
【香り】
独特の香りがします。
少し蒸れたような香り、そこには果実の爽やかさはなく、花、それもドライフラワーを感じます。
時折、和食タレ、だしを思わせる香りもあります。
【味わい】
口当たりが非常になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。
そしてこなれた酸味。果実味が酸味と溶け合っている感じです。
タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。
タンニンが細かくなっているもののまだざらざらとした感じがあります。
果実味を増幅してみましょう。
ワインを口に含み、口先をすぼめ、少し開きそこから空気を吸い込んでみてください。
果実の風味が口の中に広がりますでしょうか。
さらに、鼻の奥にその風味が強烈に伝わってきています。
余韻は短めです。
渋味が口先、歯茎に残っていますがそれとは違うワインの味わい・風味・コクの部分です。
鼻に抜けるワインの香りだったり、喉ごしから戻るような味わいとでも言いましょうか、 その部分が短く感じられます。
時間が経つと旨みがでてきます。
イメージ的には、かすかに味わいを感じる程度に薄めた醤油、かすかなかつお節の風味のような感じです。
この旨みが熟成ワインの最大の魅力です。
まるで、フレーバーティのような果実の紅茶を飲んでいる感覚です。
果実味に酸味が溶け込み、渋味でワインとしてのコク・強さが現れている中に旨みがでてきています。
旨みだけでも様々な成分の融合であるのに、この味わいの重なり。熟成ワインだけが出せる風味なのです。
とはいえ、ボルドーの赤ワイン特有のカベルネ・ソーヴィニョンの渋味、収斂性(しゅうれんせい)も時間とともに目立ってきます。
若干、バランスが欠けていると感じるかも知れません。
その上でもう少し開けずにおいておくと、 渋味もきめ細やかなタンニンになり、全体のバランスが取れるかも知れません。
【料理】
舌先に意識を集中させると鉄分を感じさせるような風味も感じます。
この風味があると赤身の肉にあいます。
この鉄分としっかりした渋味を考えると、合わせる料理はやはり牛肉の脂身が少ないものをシンプルに焼き上げたものが良いかと思います。
素材の味わい、香りといったものに合わせていくことができるのは、まさにワインならでは。
羊肉はもちろん、白身の野鳥のジビエなどの風味とあわせればさらにワインの熟成の風味が合います。
せっかくの熟成ワイン、牛肉以外も合わせてみたいですね。
羊肉のグリル・ローストや思い切ってうずらなどの野鳥や鹿肉など最高でしょうね。
赤身の部分にはその鉄分が合わさり、肉の風味・野性味を強調し、肉を食べていることを実感します。
また、もう少し手軽なローストビーフに肉汁を焦がしてかけて焼き上げたものなど香ばしい風味や肉の甘みのような旨みにワインの旨みが良く合います。
こういった肉料理の旨み・野性味には、熟成した赤ワインの出番です。
他のお酒では味わえない相性を感じさせてくれます。
シャトー・ラ・ジョンカード 赤ラベル 1998年
熟成しているワインです。
当然、澱(おり)が発生しているはずですので飲む前、最低1日、できるなら1週間程度
ボトルを立たせておくとより美味しく飲めます。
このワインは静かに開けてください。できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。
こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。
ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネソーヴィニョン:50%
赤ラベルは、樹齢45~55年の充分に成熟したブドウの木を使用して、カベルネ・ソーヴィニョンの品種のブドウを多く原料に使用しております。
カベルネソーヴィニョン種のブドウは、長期熟成させる程に、味、香りを深めていくことに特長があり、10年以上熟成して、いよいよ飲み頃を迎えるワインとなります。
また、品質へのこだわりとして、特に優れたブドウの収穫年にしか生産を行わないことで、自信を持ったワイン作りを行っています。
まさにジョンカードの最も優れたワイン!
【外観】
凝縮した濃いルビー色。茶色い光沢もあります。
中心からエッジまで黒味が強く、グラスの向こう側は全く見えません。
エッジ(縁)の部分に、ピンク、赤色が見えます。
グラデーションはほとんど出ておらず、強い味わいであることが予想されます。
【香り】
インク、杉、しなびたバラ、スパイス、バニラ 香り やや閉じ気味です。(香りが少ない表現です。)
【味わい】
強めの口当たりかつしなやかさがある。酸味、渋み、果実味が調和し始めている
タンニンまだ粗めで強く感じる。コクの部分が筋肉質的に引き締まってきている
余韻やや長めで苦味が残る。フルボティの辛口
【より美味しく味わうには?】
お召し上がりの1時間位前に開栓しておくと香りが開き、コクの風味にまろやかさが増し更に味わい深さをお楽しみいただけます。
濃縮されたコクのあるしっかりした味わいだから抜栓して翌日飲んだ方が美味しいくらいです。
翌々日でも美味しいでしょう。
非常にバランスの取れた品のある味わい深い葡萄酒です。
しっかりした料理と合わせて、ゆっくりと時間をかけて味わいの変化をお楽しみください。
【料理】
お肉の赤身、脂身、塩・胡椒の味付けに非常に良く合います。
それらと混ざると口の中で何とも言えない甘さ・旨さを感じます。
この濃厚なワインは生ハム、カンパーニュ風塩漬け、赤ワイン煮込み、ブール地区の名物「ボルドー風ヤツメウナギ」に完璧に合うでしょう。
チーズならコンテのようなチーズが凄く合います。
特別なワインですからゆっくりと時間をかけて飲む事が一番です。