7月度 頒布会ワイン・レポート 1/2
「ジョンカード黒ラベル1995年 2本セット」「ジョンカード紅白ラベル1996年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、
テイスティングで紹介していきます。
8月の頒布会は、こちらをお届けさせて頂きました。
をお届けさせて頂きました。
※
カルト―・シャルドネ2016年 (白ワイン)、ピュエッシュ・オー・プレスティージュ 2014年(赤ワイン)、レ・テラセ・レジ・ブジャベイユ2016年 (赤ワイン)は現在、一般販売を行っておりません。
今回頒布会会員様に特別にお届けさせて頂きました。
今週は
極上 赤ワインセットの中から、
「ジョンカード黒ラベル1995年 2本セット」
「ジョンカード紅白ラベル1996年」
のテイスティングレポートをお届けいたします。
ジョンカード黒ラベル1995年 2本セット
1995年。23年目を迎えるヴィンテージです。
1週間程冷蔵庫で立てて置いて頂きたいです。
お飲みになる30分程前の抜栓をお薦めしています。
ボルドーAOC
メルロ-50% カベルネ・ソーヴィニョン50%
【外観】
濃い赤黒に、少し茶色が混ざっています。
色合いは黒、赤(というより紅)、そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは赤はもちろん、中心の黒味の部分から
徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。
【香り】
まずグラスを回さずに香りを嗅ぐと、独特の香りがしますね。
少しむぁっと蒸れたような香り。そこには、爽やかな、と言った果実の香りはありません。
果実というより、花、それもドライフラワーを感じます。
そこにスパイスがあわさったかのような感じです。
スパイスもコショウなどではなく、東洋的な風味のつよい、クローブ(丁子)でしょうか。
軽くグラスを回すと香りが変化します。
少し爽やかさが加わったフレーバーティーが感じられます。
時折、和食タレ・だしを思わせる香りもあり、回ったワインが静かになると、今度は土の香りが感じられます。
裏庭の日が当たっていない黒っぽい深深とした土の香りです。
気が付くと香りの中心は徐々にスパイスの香りが強くなっています。
【味わい】
口当たりが非常~になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。
そしてこなれた酸味。果実味が酸味と溶け合っている感じです。
タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。
タンニンが細かくなっているもののまだざらざらとした感じがあります。
【果実味を増幅してみましょう。】
ワインを口に含み、口先をすぼめ、少し開きそこから「ぼぼぼ」と空気を吸い込んで
みてください。
果実の風味がフワッと口の中に広がりますでしょうか。
さらに、鼻の奥にその風味が強烈に伝わってきています。
【余韻は短めです。】
渋味が口先、歯茎に残っていますがそれとは違うワインの味わい・風味・コクの部分です。
鼻に抜けるワインの香りだったり、喉ごしから戻るような味わいとでも言いましょうか、
その部分が短く感じられます。
【時間が経つと「旨み」がでてきます。】
イメージ的には、かすかに味わいを感じる程度に薄めた醤油、かすかなかつお節の風味のような感じです。
この旨みが熟成ワインのたまらない最大の魅力です。
まるで、フレーバーティのような果実の紅茶を飲んでいる感覚に陥ります。
果実味に酸味がスッと溶け込み、渋味でワインとしてのコク・強さが現れている中に旨みがじんわりとでてきています。
旨みだけでも様々な成分の融合であるのに、この味わいの重なり。
熟成ワインだけが醸し出せる素晴らしい風味なのです。
とはいえ、ボルドーの赤ワイン特有のカベルネ・ソーヴィニョンの渋味、収斂性(しゅうれんせい)も時間とともに目立ってきます。
若干、バランスが欠けていると感じる
かも知れません。
その上でもう少し開けずにおいておくと、
渋味もきめ細やかなタンニンになり、全体のバランスが取れるかも知れません。
シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 1996年
1996年。22年目を迎えるヴィンテージです。
1週間程冷蔵庫で立てて置いて頂きたいです。
お飲みになる30分程前の抜栓をお薦めしています。
ボルドーAOC
メルロ-50% カベルネ・ソーヴィニョン50%
こちらのシャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベルは、1991年、1996年、2002年、2008年、2009年
の5つのヴィンテージを取り扱っております。
【外観】色合いは黒、赤(というより紅)、 そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは赤はもちろん、中心の黒味の部分から 徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
【味わい】
余韻は短めです。
渋味が口先、歯茎に残っていますがそれとは違うワインの味わい・風味・コクの部分です。
鼻に抜けるワインの香りだったり、喉ごしから戻るような味わいとでも言いましょうか、その部分が短く感じられます。
時間が経つと旨みがでてきます。
イメージ的には、かすかに味わいを感じる程度に薄めた醤油、かすかなかつお節の風味のような感じです。
この旨みが熟成ワインの最大の魅力です。
まるで、フレーバーティのような果実の紅茶を飲んでいる感覚です。
果実味に酸味が溶け込み、渋味でワインとしてのコク・強さが現れている中に旨みがでてきています。
旨みだけでも様々な成分の融合であるのに、この味わいの重なり。
熟成ワインだけが出せる風味なのです。
【より美味しく味わうには?】
熟成しているワインです。リリースして20年以上経過しています。
当然、澱(おり)が発生しているはずです。
飲む前、最低1日、できるなら1週間程度 ボトルを立たせておくとより美味しく飲めます。
お召し上がりの30分程前に開栓しておくと良いかと思います。
このワインは静かに開けてください。
できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。
こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。
20年以上を超える熟成、余韻も短くなってきていることから開けたらできるだけ
早く飲み切って下さい。
翌日に持ち越さないことをお薦めします。