MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
さて、今回は豪華です。
何が豪華ってミレズィメ 年号入り つまり ヴィンテージ シャンパーニュです。
シャンパーニュは品質安定の為、造っておいた 何年か分のワインを常に残しておいて、新しくシャンパーニュを造る際にブレンドするのが基本なんです。
でも、作柄が良い年にはその年のブドウのみを使って、シャンパーニュを造ることもあります。これは、例外的なことで、シャンパーニュでは毎年ヴィンテージシャンパーニュを造るわけではありません。普通のワインでは、年号入りが当たり前なんですが。
では、心して味わいたいと思います。
まずは、いつもどおり 冷蔵庫などでしっかりと冷やしてから、静かに開けてください。静かにグラスへ注いで・・・。炭酸ガスの泡の広がり方。
表面に集まり、その後の泡の粒の大きさ、やはり細かいです。
真珠のような気泡が立ち昇り、液面中央に泡の集まり ムースをつくってグラスの縁ではしっかりとコルドンと呼ばれる泡の集まりが出来てますね。
ここが、スパークリングとヴィンテージシャンパーニュの違いです。泡の細かさは炭酸ガスが7年越しに静かにワイン溶けこんでいた証でもあります。
見とれている場合ではありませんね。さて、色合いです。やや、黄色味があるでしょうか。 なにか、リンゴジュースのように少し黄金色っぽさもありますね。 このあたりは熟成によるものでしょう。
グラスに鼻を近づけなくても、香ってきますね。香りが強いです。
最初に、桃やパイナップル などのフルーツの香りが溢れてきます。
何か香りが爆発してる感じですね。
グラスを回してみると、シャンパーニュなど樽の風味由来のビスケットやこげ臭などが感じられます。
かすかに 酵母臭イーストの香りもします。 これはすこし判りづらいですので、また後で。
色、香りからすると、味わいの濃さも予想されますが、7年の熟成をへてますので ・・・。どんな味わいでしょうか。
では、味わってみましょう。
口当たりが強いですね。炭酸の刺激もさることながら、果実味の強さが痛い程感じます。他の成分によって、はっきりと甘さと感じるわけではないんですが。
果実味につられるように酸味が続きます。 やや穏やかな酸味ですね。
おっと、なにか赤ワインのタンニンのような渋味を感じませんか。この渋味が徐々にスパイシーさに変わっていってますね。とにかく、いろいろな味わいの成分が強くて 弾けそうです。炭酸ガスのせいかもしれませんけどね。
次に、ミネラルをみてみましょう。
このミネラルの風味は、ワインにとって大事な味わいです。料理の相性にも関わってきます。
舌先にワインを留めてみてください。
固さを思わせるような苦味、「石灰」を感じますね。
あくまで、表現ですからね。
石灰のように固さを感じる苦味です。
もし、分かりづらかったら、次の白ワインや、ロゼワインと飲み比べてみてください。より、分かるとおもいますので。
ただ、分からなくても、気にしないで下さいね。
比べて味わっていくうちに、つかめていけるはずですから。
(余韻)を見てみましょう。飲み込んで下さい。口の中や、鼻に抜けるワインの余韻を数えてみて下さい。あ、口は閉じたままで!
1,2.....10,11,12 ! 長いですね。これまでで最長です!
私は12秒に感じられましたけど、皆さんも大体10秒程度感じられるはずです。
ここでも、ヴィンテージシャンパーニュらしさをみせつけてくれますね。
というのも、もう一度飲み込んでみてください。
余韻の流れなんですが、ここちよい苦味のあとに、もう一度果実の風味がはっきりと戻ってきます。 もう少し何か感じませんか。
温度が上がってきて、果実味の他に、旨味が現れています。ちょうど、樽の風味と果実味が溶け合ったような感じでしょうか。
そうそう、ここで、空になったグラスを嗅いで見てください。先ほど話した酵母臭、イーストのような香りがよく分かるのではないでしょうか。
こごもった、表現しづらい香りですけど。あとは、ヨーグルトのような香りもありますね。
もう一度、飲んでみましょう。この酵母臭の風味の味わい、シャンパーニュ特有の旨み成分とでもいいましょうか、この風味が果実味をはじめとする全体の味わいをつないでいる感じがしませんか。
熟成を経たシャンパーニュならではの味わいですね。これだけのいろいろな味わいがあると、合わない料理を探すのが大変です。
欲をいうなら、伊勢エビやアワビなど、高級食材の独特の旨味にあわすと、その旨味に膨らみがでてきますので、ぜひお試しを。
ヴィンテージシャンパーニュならではの 贅沢な時間をどうぞ。
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