5月度 頒布会ワイン・レポート 3/3
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2009年」
「コート・デュ・ローヌ・ M.シャプティエ・ルージュ 2014年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
今週は
極上 赤ワインセットの中から、、
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2009年」
特選 ワインセットの中から、
「コート・デュ・ローヌ・ M.シャプティエ・ルージュ 2014年」
のテイスティングレポートをお届けいたします。
「シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2009年」
ボルドーAOC
メルロー50% カベルネソーヴィニョン50%
この重厚感がボルドーワインと納得のフルボディ。
【外観】
ルビーからガーネットに変わる中間の色合い。
中心の色合いは赤黒く、グラスの向こう側はまったく見えません。
エッジ(縁)の部分には熟成を示すオレンジ色、
茶色が出るか出ないか微妙なところです。
色が変わり始めていますが、はっきりとしたグラデーションはまだ見られません。
粘性はしっかりと厚みのあるレッグスがみられる事から、
アルコールが十分にのったフルボディーである事が
分かります。
【香り】
スミレの花、ブルベリージャム、熟したプラム。
開栓直後からふくよかな果実の香りが前面に出ています。
グラスを回していくと、バラの花、ブラックペッパー、コーヒーキャンディー、ココア、バニラや土の香り・・・熟成によってコンポートやローストシュガーのような甘い香りも出てきています。
時間を置くと、鉛筆のような炭素っぽいニュアンスを含んだ木の香り、インクのような香りも感じられます。
香りの要素は実に多彩で、それらが一つ一つの要素を構成しながら、
全体として大きな香りの塊となって複雑な印象を与えています。
【味わい】
しなやかな口当たりとしっかりしたボリューム感。
酸は大人しく、全体のバランスを引締めながらも果実味の中に熟成の旨みが見えてきています。
タンニンもなめらかに落ち着いており、ギスギスした感じはありません。
【料理】
合わせる料理のおすすめは、噛み応えのあるしっかりとした赤身の肉を濃い目の塩・胡椒で焼き上げたステーキ、肉団子など、和風中華の濃い目のタレを使った料理、
少しくせのあるシェーブルタイプ(ヤギ乳)や、ウォッシュタイプのチーズ、トマトソースにスパイス、ハーブを合わせた料理、焼き鳥(タレ)、豚の角煮。
濃い目の味付けの中に、ほんのりと甘味のある料理との相性は特におすすめです。
「コート・デュ・ローヌ・ M.シャプティエ ルージュ 2014年」
AOCコート・デュ・ローヌ
グルナッシュ/シラー
酸味が十分ありスパイスの味を強めに感じる事ができます。
香りも強めでとても良い香りの赤ワインです。
【外観】
やや暗い赤色(ガーネットの赤い色)と紫の光沢もあります。
2014年なのでまだまだ若いですが、このコート・デュ・
ローヌは早く飲んでも美味しいと思います。
【香り】
香りは強めでとても良い香りがあります。
赤色フルーツの香りと胡椒の香りが結構強いです。
果実で言うとスミノミザクラの香りが一番強く、
スパイスなら胡椒とカンゾウの香りが分かりやすいです。
【味わい】
ボルドーワインに比べると、コート・デュ・ローヌのワインの方がアルコールが高いですが飲みやすいです。スパイスの香りと同じく、フルーツコンフィと胡椒の味が最高です。
一般的にコート・デュ・ローヌの赤ワインはグルナッシュが多く使われます。
このワインにはシラーが比較的多く使われていますので、酸味が十分ありスパイスの味が強めに感じる事ができます。
【料理】
コート・デュ・ローヌの赤ワインはちょっと冷やして美味しくなります。
15~16度辺りが一番お薦めです。
このワインは結構重いのでお肉と合います。
羊の背肉とか、鴨のランプが一番お薦めですが、この肉は日本では簡単に見つからないのでスパイス料理が良いと思います。
例えば中国の辛い肉料理(鶏や牛肉)と凄く相性は良いです。
ワインの味わいにフルーツとスパイスがあるので良く合います。
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