ムートン08も中国を意識、中国人芸術家を起用
ボルドー格付け1級のシャトー・ムートン・ロートシルトは、2008年のアーティスト・ラベルに、中国の現代芸術家、徐累氏を起用した。
徐累氏は1963年生まれ。北京の重要な現代美術館「今日美術館」のアートディレクターを務める。中国伝統絵画と西洋のモダニズムを融合した作風で知られる。ラベルには、シャトーのシンボルである羊が優美な岩の上に立つ姿が描かれている。
シャトーの発表によると、この羊によって、偉大なワインが人々と文化をつなぎ、球の半球から半球を結ぶ「地球のワイン」の役割を果たすことを表現したという
アーティストラベルは1945年から導入され、80年代以降はオーナーのバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトさんが、採用するアーティストを決めている。中国人アーティストは96年の書家グ・ガン以来となる。ムートンと競い合う1級のラフィット・ロートシルト 08年が、中国市場を意識した「八」という文字をプリントしたボトルを発表し、ムートンも中国人アーティストを採用するのではという推測が流れていた。
ラフィットは、香港・中国の富裕層から、贈り物や接待の需要が高く、ボルドー1級シャトーの中でも群を抜く高値で取り引きされている。08年は中国で縁起の良い「八」をフィーチャーしたことで、大きく値上がりした。ムートン08も来年には輸入・発売されるが、価格上昇が予想される。
ムートンによると、08年は9月の最初の2週間が日照不足だったが、14日~20日が小春日和に恵まれ、ブドウは熟し、10月2日~15日に収穫が行われた。
ワインは濃い色合いで、赤い果実、ブラックベリー、黒スグリがスミレ、杉の香りと調和。力強い味わいで、シルキーでクリーミィなタンニンにあふれるという。
(2010年12月1日 読売新聞)
やっぱりね。 これは予想してましたし。
あまり不思議ではないかなと。
ただ、タイミングが、ラフィットと立て続けなのは、どうなんでしょうか。