ソムリエなんてもう要らない!?

iPadのワインリスト、ソムリエは不要に?

アップルのiPadでワインリストを提供するレストランが登場してきた。

ワイン初心者でも使いやすいリストは、緊張感の伴うソムリエとのやりとりを不要にするかもしれない。

iPadのワインリストは、ニューヨークの高級ホテル「ジュメイラ・エセックス・ハウス」内のレストラン「サウス・ゲート」がいち早く導入した。膨大な在庫を抱えるマカオの3つ星「ロブション・ア・ギャレラ」やイタリアンの「ドン・アルフォンソ 1890」、香港の「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション」でも使用されている。

客は分厚いワインリストを眺めるより、軽くて、ワインのイメージをつかみやすい。(中略)種類、品種、キーワード、価格などからワインを選べる。ボトルのイメージを表示し、製法や知名度の低いブドウ品種の説明もできる。アプリのカスタマイズによって、ソムリエの試飲コメントや料理との相性を加えたり、客の感想を書き込める。レストランを訪れる大半の客にとって、ワインの注文は面倒な作業だ。ソムリエとの会話は緊張感を伴う。

客は価格を基準に選ぶが、iPadをタッチするだけなら、安いワインの注文にも気兼ねがいらない。

接待やデートの場合は、料理との相性やワインの基礎知識が求められるが、iPadに情報が開示されていれば不安はいらない。

レストラン側にも利点がある。混雑時にソムリエの手が回らない人気店は、iPadがその穴埋めをしてくれる。ただ、ワイン愛好家ほど、ソムリエと話しながら、ワインを注文するのを好む傾向にあるのも事実だ。飲み頃の把握や温度管理は、ソムリエにしかできない。専門知識と技術のあるソムリエしか生き残れない時代がくるかもしれない。

2010年8月5日 読売新聞)

ソムリエの資格を持つものとしては、気になる記事ですね。

でも、これだけの情報化時代。レストラン選びも、検索して、評判をみて選ぶ私達日本人にとって、ソムリエ1人のオススメより、そのワインの口コミがかいてあると、確かに面白いかもしれませんね。

できるなら、気分や注文した料理にあわせてチャート式に進んでいって、選んでいけるような感じが、時間もかからないで、いいと思うのですが。

前もって、レストランのホームページからもアクセスできるようにするなど、工夫するとより効果が得られると思います。

今後は、逆に、こういった、店舗独自の情報をつくりあげるための ソムリエが 必要になってくるかなと、思ってしまいます。

日本で、どうなるか楽しみです。