ボルドー1級シャトーの価格は、過去10年間で約2・7倍に値上がりしたことが、英国のインターネット上の高級ワイン市場「Liv-ex」の調べでわかった。
Liv-exが10周年を記念して、「ファインワイン 50 インデックス」の指数を調査した。2000年6月末から2010年6月までの10年間で、1級シャトーは276%の価格上昇を示した。同社によると、この値上がり率は、金の194%をしのいでいる。ロンドン証券取引所の株価指数「FTSE100」も、米国のS&P 500もマイナスを示した。
やっぱりというべきか、まぁ、誰もが実感している話なんですが、ワイン市場が成熟しているイギリスでこの話がでているとなると・・・。日本も当然ですね。
さらに、追い討ちを掛けるように、ボルドー委員会は、さらなるブランドイメージを強めていくために、低価格すぎるワインや一定の品質以下のワインに対して対策を講じていくと発表しています。
つまりは、シャトーなり造り手なりの 企業的再編が起こるきっかけになる話だと思うんです。
これが、結果的にどうなるか、これから10年が気になります。
確かに、美味しいワインが世に多く出回るのは、結構なんです。
ただ、単にブランドイメージを追いかければ、値段は騰がっていくだけだと思うんです。
トップシャトーが、上記の値上がりの仕方です。
とても、全世界的な市場を考えているとは思えませんよね。
企業再編→ 設備投資→ブランド力アップのためのコマーシャリズムの増大なんて結果、全体的に価格が上がっていってしまうのが、怖いですね。
思い切って、ボルドー委員会も、日本のファストファッション ユ●クロのような、「確かな品質かつ安心価格」ブランドイメージを追いかけてほしいですね。
それが、できる唯一のワイン生産地のはずだと思うんですが。