長く続いてますが、今夜は、BYO(BRING YOUR OWNの略、ワインをレストランに持ち込むこと)と料理の話です。
美味しいワインだけ楽しみたいなら、ネットでも、酒屋でも買って、自宅で飲めば良いこと。
でも、せっかくの美味しいワインなら、手の込んだ料理、美味しい料理、素敵な雰囲気で飲みたいものです。
さて、BYOを行なえば、いつもと違った流れになるのですが、ご存知ですか?
レストランでは、大抵料理を先に注文して、ワインリストとなるパターンですよね。
ソムリエがいれば、「ご注文頂いたお料理には、このワインが合うと・・・」なんて、薦められます。
ワイン愛好者にとって、飲みたいワインとそのお薦めがマッチしていればいいのですが、そうとは限りません。
また、膨大なワインリストがあれば、選ぶのも時間がかかるし、きっと予算の関係で飲むことができないワインも多くなってきます。
この点BYOなら、その問題点は解消されるのです。なぜなら、ワインが決まっているからです。そう、このワインに合う料理を選ぶ楽しさが増えます。
ワインリストにおける価格の差は余りにも激しすぎます。
でも、料理はそこまでの価格の差はありません。
超高級素材を使うもの以外なら、カテゴリー(前菜・魚・肉)ごとに、同じような金額です。
お咎めナシで選べるのは、いいことです。
さらに、ソムリエを始めとしたスタッフに、ワインに合う料理を選んでもらうことも出来ます。
逆の発想です。
こうすると、意外とソムリエも、プライドの為に頭働かせますから、料理選びも楽しくなります。
また、さらにうえ行くパターンもあります。
前持って、持ち込んでおくことが前提で、料理長がそのワインに合った料理をコースとして用意してくれるなんて素敵なレストランもあるのです。
それと、イタリア料理店に多いのですが、イタリアワインしか置いてないなどワインの種類が限られているお店。
同じ国どうしの料理とワインの相性がいいのはもちろんです。
しかしこれだけの、国際社会、ワインと料理においてのマリアージュ(結婚)も、国際結婚があってもいいと思います。
意外な発見が見つかるはずです。
ワインに関して言えば、決まってるから、前持った準備が出来る点も魅力です。
味わいが、より華やかに開くまで、抜栓後、1時間なんてあるじゃないですか。
これも、前もってのBYOなら、可能で、そのワインの能力を最大限に引き出せることができるんです!
とにかく、BYOをすると、美味しい時間と素敵な体験がより身近になるわけなんです。
ですから、今はレストランに頑張って、いや頑張らなくてもいいから、BYOを取り入れて、広めていってほしいんです。
やはり、ワインはレストランで飲むのが一番美味しいと思われれば、レストランの勝ちなんですから。