昨日の続きですが、破格ワインセットの全体の味わいについてふと思ったことです。
今回の破格赤ワインセット。内容は伊トスカーナ5本に仏ボルドー1本でした。
伊ワインのほとんどはサンジョヴェーゼという土着の品種。(メルローもの1本あり)
仏ボルドーは、カベルネとメルローです。ご存知、しっかりした赤ワインの代表的ブドウです。
出来るワインの味わいからいえば、トスカーナ サンジョヴェーゼは酸味を活かした果実味主体。
カベルネは渋み、メルローはまろやかさ・コクが特徴で、そのバランスを活かしたものがボルドーワインの味わい。
どちらが、若い(リリース直後)うちから楽しめるかと言えば、断然サンジョヴェーゼです。
逆に、ボルドーワインはとっつきにくいところがあります。
しかし、熟成を経たワインの優雅さを考えれば、最初の気難しいところも、ご愛嬌でしょうか。
そんな、大まかな印象を私は持っていました。今回のワイン、その印象に近いワインだったと思います。
評価額低いワインなどは、まさに典型です。
仏、伊の1000円位のワインって、そうそう、こんなワインが多かったなぁ と懐かしく思えます。
しかし、ワインは刻々と変わりつづけているのだなとも感じました。
実際、かつてのイタリアンレストラン勤務時代、濃い目に作ったサンンジョヴェーゼ主体のワインが増えてきていたのを思い出します。
酸味は有るものの、飲みやすさを売りにする訳には・・・。
一方、先日発表された、バリューボルドーなるリーズナブルなボルドーワインを100本選出というイベントのなかでは、取り上げられている赤ワインのほとんどがメルローの割合が多いワインでした。
味わいの点では、カベルネ主体より酸味、渋みが抑えられていて、コクを感じる点で飲みやすさが出てきます。
うーん、 なにか私がワインに関わった当初の印象と違うのですね。
普遍的なイメージは必要ないのかもしれません。それが、時代の流れなのか、単なる偶然なのか。
今回の破格赤ワインセットの味わいはそう考えると、一昔前の味わい?なんて表現が当てはまる時がくるかも・・・。